大塚の新たな台所?多言語飛び交うエスニックスーパーに行ってみた。
こんにちは。国内事業課で外国人支援を担当している村松です。
すっかり寒くなってきましたが、事務所でじっとしているのが苦手な私。
ということで、今回は寒空の元ではありますが事務所を飛び出してみました。
そして、やって来ました。
大塚!!
さあ、早速街に繰り出しましょう。
夜の大塚。うーん、独特の雰囲気です。
そんな通りを抜けてたどり着いたのは・・・もちろん!
スーパーにやってきました!
とはいえ、このお店。お察しの通り、日本人をターゲットにはしていません。一般的なスーパーとは品ぞろえがかなり異なる、そう。エスニックスーパーです。
早速、入ってみましょう。
「いらっしゃいませ~~」(社長だ・・・!!)
外国語が飛び交う店内。今日は運よく社長がいるようですが、まずは店を回ります。
たくさんの香辛料!!すごい品揃えです。
さて、お客さんが帰ったようなので、社長に声を掛けてみましょう。
「社長、お久しぶりです。こんばんは~」
「あ、どうも~」
エナム・ウラさん。
ミャンマーから来日して18年。現在エスニックスーパー2店舗を経営し、新たにレストランも開業するとか。絶好調です。ちなみに、長谷川さんという日本名も持っているそうです。
「今日も繁盛してますね。いきなりですが、おすすめの商品はありますか?」
「あー、どうもどうも。こっちついてきて!」
ということで、突然のリクエストに応えていただき、店内ツアーが始まります。
「これ、おすすめ」
ミャンマーカレーの缶詰です。
「いろんな味があっておいしいよ~。大人気。」
(多い・・・!)
社長の言葉に偽りは無く、たくさんの種類があるようです。
東京でもミャンマーの方が増えていますが、情勢不安の影響でなかなか帰国できない方も多いと聞きます。缶詰は手軽に母国の味を楽しめるとあって、人気のようです。
(おいしそうだけど、ちょっとインパクト不足だな・・・)
私の頭には、そんな不遜な考えが浮かんできました。
「すみません。他に何か…何というか、もう少し面白そうなものはありますか?」
図々しい客である。
しかし、社長は嫌な顔ひとつせず、次の売り場へ私を連れていってくれました。
「これ、おいしいよ」
魚醤!しかも、なぜか長崎!!
(なぜ、魚醤の名前が長崎なんだろう・・・)
私は、誰もが抱くであろう疑問を抱きつつも、棚を見渡します。
それにしても、すごい種類の調味料です。隣の棚にも目を移すと・・・
「豆は良く売れるね~。ミャンマー人もネパール人も、ベトナム人も買っていくよ。」
豆は売れ筋商品のようで、たくさん並んでいました。
さて、豆を後にして、ツアーは肉コーナーへと移ります。
「ここは肉。宗教も配慮して、肉の種類ごとに冷凍庫を分けてあるんだよ~。」
最後は魚コーナー。
「魚も結構売れるよ~。日本のスーパーだと売ってない魚も多いからね。」
冷凍ティアラピアが、牢名主の如く鎮座していました。
ナマズは、スモークになっていました。
買い物に来たつもりが、突然の店内ツアーを快く受けてくださった社長さん、ありがとうございました。
最後にもう一度インタビューしようとしたところ、次から次へとお客さんが。
どうやら皆さん外国出身の方のようです。しかし耳を傾けると、話しているのは日本語です。おそらく、店員さんとお客さんは、別の国の方なのでしょう。外国人の共通言語としての、日本語の新たな側面を感じることができました。
いつもの街角も、もう一歩踏み入れると新しい世界が作られていて、「外国人コミュニティ」と一言では言い尽くせない、多様性が広がっているのだと思いました。
そうして後ろ髪を引かれつつも店を後にした私は、大塚の喧騒をなんとか抜けて、まっすぐ家に帰りました。
おわり
国内事業担当 村松