ファインダーをのぞいて「遊ぶ権利」ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ
「ファインダーをのぞいて」は、シャンティが教育文化支援を行うアジア各地の様子を、フォトジャーナリスト川畑嘉文さんが写真でご紹介するコーナーです。
今回はミャンマー(ビルマ)難民キャンプの「遊ぶ権利」がテーマです。
「ペン落とし競争」の様子。笑い声と声援に包まれました。
遊ぶ権利
途上国で取材をしていると、さまざまな「遊び」に遭遇します。凧あげやビー玉、輪回しなど懐かしいものばかりですが、時に見たこともない遊びに出会うことがあります。そんな時は年甲斐もなくワクワクするものです。
大笑いしたのがミャンマー(ビルマ)難民キャンプの図書館活動で行われていた遊び。紐でぶら下げたペンを腰の後ろに結び、お尻の下に垂らします。スタートの合図で競技者たちが床に置いた空のペットボトルにペンを落としこむ。先に成功させた方が勝ち。シンプルですがペンがゆらゆらと揺れてなかなか難しい。それに、その姿が不恰好でとっても愉快。
皆さんも一度挑戦してみませんか?ただし、お酒を飲んだらダメ。バランスを崩して怪我します・・・。
こちらはゴムを息で飛ばす、メンコのような遊び。
ビー玉を使ったビリヤード。このテーブル作ったヒト天才。
撮影者 川畑嘉文(フォトジャーナリスト)
千葉県出身。ペンシルベニア州立大学卒業。専攻は国際政治。ニューヨークの雑誌社勤務時代に9.11を経験し、記者職を捨て写真の道に進むことを決意。会社を退職しタリバン政権崩壊後のアフガニスタンを訪れ取材を行った。2005年フリーランスのフォトジャーナリストとなり、世界中の難民キャンプや貧困地域、自然災害の被災地で貧困や難民問題、自然災害などをテーマに取材。
第39回JPS(日本写真協会)展金賞、第17回上野彦馬賞「九州産業大学賞」、DAYS国際フォトジャーナリズム大賞2017「パブリックプライズ」等、受賞歴多数。著書に『フォトジャーナリストが見た世界』(新評論)。
「ファインダーをのぞいて」
本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.308(2021年冬号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。
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