2012.04.03
読み物
火災から1ヶ月 ウンピアム難民キャンプの風景
ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所の小野です。
3月24日、566戸を全焼したウンピアムキャンプに立ち寄りました。
2月23日の被災直後は、こんな感じで黒い残骸が残り、空気も煙っていました。
下記が訪問時の写真。ちょうど1ヶ月が過ぎ、テントの数も増え、残骸が片付き、
新しい住宅の建設も始まっていました。
「ギコギコ、トンカン・・・」すべて手作業で行う家作り。地域には復興の音が
あちこちから聞こえていました。家は1週間程度で完成するそうですが、彼らに
なくてはならない万能工具がこのナタ。切る、削る、打つ、抜くなどこれ1本で
OK。実は料理にも使うとか。
子どもたちも材料運びに大活躍。
SVAも七輪、フライパン、文具などの支援を行いましたが、国連、NGOの迅速な
協力もあり、復興も順調に進んでいるようです。詳しくは、別途活動報告させて
頂きますが、雨季が来る前に住宅問題の解決のメドがたってよかったと思います。
しかし、1ヶ月たっても火災時の記憶や財産を焼失した衝撃がトラウマになって
未だに専門的なケアが必要な人もいます。人々に「こころの栄養」を与えられる
図書館も重要な役割を担っています。
今後も、図書館員、青年ボランティアたちと協力して被災したコミュニティに対して
少しでも潤いのあるサービスを心がけたいと思います。
小野