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2025.06.24

8年ぶりの現地映像。ミャンマー(ビルマ)難民キャンプの今、記録しました ― 映像「絵本は世界とつながる窓」ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ事業紹介

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ
ものづくりの舞台裏
動画

先日、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプの“今”を伝える新しい動画を
YouTubeにアップしました!

難民キャンプでの最後の撮影は、なんと8年前の2017年。
当時は、日本から届いた翻訳絵本に触れた子どもたちや先生たちの姿を通して、
「絵本の力」にスポットを当てた動画をつくりました。

この動画は、説明会やワークショップでもたびたび登場し、
キャンプや図書館の雰囲気がよく伝わる一作になっています。

▼8年前の映像はこちら

そしてついに…!
あたらしい映像を撮影するため、8年ぶりに撮影班が難民キャンプへと向かいました。
今回は、難民キャンプ内で行われているさまざまなプログラムを紹介する内容です。

動画の中身は… ぜひ本編をご覧いただきたいので、ここでは“撮影の裏側”
ちょっとだけご紹介します!


撮影に協力してくれた子どもたちと一緒に動画チェックをしているところ。

この日は、カレン族の伝統的な民族衣装を身にまとって登場してくれました。
学校では「民族衣装の日」が毎週あるそうで、カラフルで繊細な模様の衣装が、
子どもたちの笑顔とぴったりマッチしていて、なんとも微笑ましい光景でした。

ちなみにこの衣装、なんとキャンプ内で手織りされています。
織り機から響く「カコン、カコン」というリズムが心地よく、つい見入ってしまいました。

こちらは図書館員さんへのインタビューの裏側。
現地スタッフの熱血指導中です。

図書館の近くでニワトリが放し飼いにされているのですが、撮影中に鳴き声が入って撮り直し、
ということが何回かあり、図書館に近づいてくるニワトリをスタッフが慌てて追い払うという、
ちょっとした奮闘劇もありました(笑)。


そして今回、嬉しい再会もありました!

なんと、8年前の動画に出演してくれたトーくんと再会できたのです。
本人に当時の動画を見てもらっている様子。

当時は「話すのがちょっと恥ずかしかったです。」と笑って教えてくれたトーくん。
今は19歳になり、高校を卒業して教会学校に通っているそうです。

今でもときどき学校の図書館に立ち寄って、本を読んだりしているそうで、
変わらぬ”本好き”の姿にほっこりしました。

また、同じく前回出演してくださった、タ・ティさんマージーさん親子にも
ご挨拶することができました。
タ・ティさん(右から二番目)
マージ―さん親子(手前から二番目がマージ―さん、隣が娘さん)

今年で、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプでの活動は25年目を迎えました。
現地では、変わったこと・変わらないこと、両方を感じる時間となりました。
子どもたちの笑顔や、穏やかな空気を感じられる動画になっているので、
ぜひ見ていただけたら嬉しいです!

広報担当 吉村莉恵

 


Special Thanks
映像制作:江藤 孝治
撮影:2025年


映像に登場する絵本
『たいそうするよ』作:高畠 純、出版社:光村教育図書
『ぞうくんのあめふりさんぽ』作・絵:なかの ひろたか、出版社:福音館書店
『うずらちゃんのたからもの』作:きもと ももこ、出版社:福音館書店
『木』画:佐藤 忠良、文:木島 始 、出版社:福音館書店
『しんかい たんけん! マリンスノー』作:山本 孝、出版社:小峰書店
『どうぶつ、いちばんは だあれ?』作・絵:スティーブ・ジェンキンス、訳:佐藤見果夢、出版社:評論社
『せかいのひとびと』作・絵:ピーター・スピアー、訳:松川 真弓、出版社:評論社
『かなしみがやってきたら きみは』作:エヴァ・イーランド、訳:いとう ひろみ、出版社:ほるぷ出版『おふねにのって』著者:スギヤマ カナヨ、出版社:赤ちゃんとママ社
『おおきくなったら、なんになる?』著:刀根 里衣、出版社:NHK出版
『くんちゃんとにじ』作:ドロシー・マリノ、訳:間崎ルリ子、出版社:ペンギン社