カンボジアの心に触れる カリースープの作り方
今日は、私のお気に入りの「カンボジア風チキン カリースープ」の作り方と、美しく仕上げるコツをお伝えします。

カンボジアで育った私にとって、カリースープほど心を温めてくれる料理はそう多くありません。
雨の午後や家族が集まるにぎやかな時間、レモングラスやターメリック、ココナッツミルクの豊かな香りがキッチンいっぱいに広がり、自然とみんなが食卓に集まってきます。カリーはただの料理ではなく、カンボジアの味、伝統、そして家庭のぬくもりが詰まった物語なのです。

カンボジアのカリースープが特別な理由
他のカレーと比べて、カンボジアのカリーは辛さが控えめで、クリーミーかつ香り豊かなのが特徴です。味の決め手は「クルーン」と呼ばれる香味ペースト。
レモングラス、にんにく、エシャロット、ターメリックを使った、芳醇な香りのスパイスペーストです。
そこにココナッツミルク、やわらかい鶏肉、新鮮な野菜を加えることで、食べごたえがありながらも心落ち着く一品に仕上がります。

材料(4人分)
レモングラス 3本(白い部分のみ)
にんにく 5片
エシャロット 5個
こぶみかんの葉 2枚
ターメリック 1本
チリペースト 小さじ1
鶏肉 500g(一口大に切る)
じゃがいも(中) 2個(角切り)
長なす 1本
いんげん豆 3本
玉ねぎ 2個
ココナッツミルク 500mlと、水 適量
チキンパウダー 大さじ1
油 大さじ1
カピ(発酵エビペースト)大さじ1
塩、ナンプラー、パームシュガー 適量

作り方
1. 香り豊かなクルーンを作る
レモングラス、にんにく、ガランガル、エシャロット、ターメリック、チリをミキサーで滑らかなペースト状にします。この香味ペーストが、スープの“魂”です。
2. 鶏肉と野菜を煮込む
鍋に油を入れて中火で熱し、クルーンを2〜3分炒めます。香りが立ったら鶏肉を加え、表面が軽く色づくまで炒めます。
その後、ココナッツミルク、チキンパウダー、カピ、塩、ナンプラー、パームシュガーを加えて軽く沸騰させ、弱火にして20〜25分ほど煮込みます。鶏肉がやわらかくなったら野菜を加え、全体に香りが行き渡るように混ぜます。
カンボジアのカリースープ作りは、レシピをなぞるだけではありません。それはカンボジアの一部を、あなたのキッチンに迎え入れることです。
クルーンの香り、ココナッツミルクのまろやかさ、色鮮やかな野菜一つひとつが、カンボジアの文化や家族、そして「家の味」を語ってくれます。

次にこのスープを作るときは、ぜひ香りを感じ、味わい、ゆっくり楽しんでみてください。
その一杯一杯が、カンボジアへの小さな旅になるはずです。
カンボジア事務所 ソフィアビー


