研修期間の半分を終えて―カンボジア・バッタンバン
スオスダイ!(クメール語でこんにちは)
現在カンボジア、バッタンバン事務所でNGO海外研修プログラムに参加しております
益子歩鞠(ますこ ほまり)と申します。
早いもので研修期間ももうすでに半分が過ぎてしまいました。
今回は今までのカンボジア滞在中に感じたカンボジア、バッタンバンの印象と、事務所での勤務を通して学んだことについて書きたいと思います。
カンボジアの印象
事務所のあるバッタンバンは、プノンペン、シェムリアップに次ぐ、カンボジアの都市であり、街の中心には様々な市場やお店が立ち並び、観光客も頻繁に目にします。
しかしそうは言っても、日本の東京やタイのバンコクなどと比べると街の規模は小さく、高い建物もほとんどありません。ですがそのおかげで空は広く、時間もゆったりと流れています。
食べ物もとてもおいしく、種類も豊富で、お昼休みには事務所の近くにある市場をゆっくり歩きながら、たくさんの魅力的な料理の中から今日は何を食べようかと考えるのは毎日の楽しみです。
カンボジアに来て2週間が経ちましたが、今のところ特に大きなカルチャーショックもなく、カンボジアの優しい人びとと、少し暑いけど心地の良い気候と、おいしいご飯のおかげでとても素敵な時間を過ごしています。
(事務所のスタッフの方と、週末にバッタンバンを観光した時のお昼ご飯)
事務所での仕事を通して
私は教育と様々な言語に興味があり、将来は国際教育協力に携わりたいと考えています。
シャンティカンボジア事務所では現在、幼児教育事業、学校建設事業、コミュニティ図書館事業の3つの事業を主に行っており、その幅広い事業内容に惹かれ、今回、カンボジア事務所での研修を希望させていただきました。
こちらでの研修は学ぶことが本当に多く、まだ2週間しかたっていませんが、カンボジアの教育情勢や国際協力に関して毎日たくさんの学びを得ています。
事務所では主に翻訳や書類作成のお手伝いをさせていただくとともに、支援先の幼稚園や学校、コミュニティ図書館への訪問の同行などもさせていただいています。
開発途上国の教育については、今まで大学の授業などで理論やデータを目にしたり、ボランティアをさせていただいたりすることはあったのですが、NGOなどの機関がどのようにしてその支援を行っているのかということに関しての十分な知識や経験は私にはありませんでした。
そのため今回、研修生としてカンボジア事務所で勤務をさせていただき、教育支援事業がどのような交渉やプロセスを踏んで進んでいるのかを実際に現場で見て聞くことができおり、非常に多くのことを学ばせていただいています。
(対象校との合意書取り交わし会議に同行しました<益子:写真右前に着席>)
先日は幼児教育事業の一環として、シャンティとバッタンバンの州教育局との話し合いに同行させていただいたのですが、その交渉の進行には圧倒されるものがありました。
カンボジアの子どもたちにより良い教育を提供するため、いかにステークホルダーたちの考えや利害関係を調整し、最良の方法を選んでいくか。
これには現地で働いているスタッフの皆さまをはじめ、本当に多くの方の努力と働きがあって初めて可能になるのだということを実感しました。
(幼児教育事業の支援校の教室の様子)
研修期間ももう折り返し地点に来てしまいましたが、ここからのあと2週間も無駄にしないよう、たくさん経験し、吸収していきます。
シャンティ国際ボランティア会 NGO海外研修プログラム
カンボジア事務所研修生 益子歩鞠