2025.01.27
カンボジアの水祭り ボン・オム・トゥーク
こんにちは。カンボジア事務所のソフィアビーです。
皆さんは、カンボジアの一大イベントの一つである「水祭り(ボン・オム・トゥーク)」をご存知ですか?
水祭りは、カンボジアで国を挙げて行われる主要な伝統行事のひとつです。太陰暦に従って、多くの場合は11月中に3日間の祝日が設けられますが(祝日は10月終盤になることもあります)、この時期はベトナムや中国における「中秋節」や日本の「中秋の名月」の時期とも重なります。今回は、水祭りが行われる3日間の様子をご紹介します。
3日間の水祭りの1日目は、ボートレースの開幕日。王宮側から2艘の王室用ボートが用意され、ボートが並んだところがスタート地点になります。ボートレースは11時に始まり、カンボジア全土の25の州と市から集まった数百にもおよぶボートが賞金獲得に向けて競います。夕方にボートレースが終わると、18時頃からは30の国家機関を代表する山車が参列している様子が見られ、ガンガー女神(ヒンドゥー教に伝わる女神)がもたらす幸福と龍からの祝福を祈ります。
2日目は、アンボックというお米でできた伝統的なお菓子とともに月に祈りを捧げる儀式があります。夕方から深夜まで行われることが一般的で、満月の下たくさんの人々が色とりどりの提灯を持って歩きます。この満月の日は月が地球にとても近いため、地球に住む人間や動物にとって月がとても身近なものになると考えられています。
3日目は最終日となり、水祭りの終わりを象徴するロープカットの儀式が行われ、ボートレースで使われたすべてのボートが列を成して祭りの終わりを迎えます。
プノンペン事務所 総務/コーディネーター ソフィアビー