マーカブーサー祭ってどんな日?-その意味と魅力について-
ラオス事務所のオイです。みなさん、ສະບາຍດີ(サバイディ:こんにちは)!
みなさんは「マーカブーサー祭」という日をご存じでしょうか?
「マーカ」は旧暦の第3月、「ブーサー」は礼拝や崇敬を意味します。つまりマーカブーサーとは、「旧暦第3月の礼拝の日」という意味になります。この日は、旧暦第3月の満月の日(だいたい2月か3月)に行われる、仏教にとってとても大切な祝日です。今年は2月2日にあたります。
なぜそんなに大切な日なの?
マーカブーサーの日が特別とされる理由は、仏教の歴史の中で奇跡的な出来事が起こったからです。
その出来事とは―
●1,250人もの僧侶が、事前の約束なく自然と仏陀のもと集まったこと
●集まった僧侶は全員が阿羅漢(悟りを開いた高僧)であったこと
●この奇跡的な集まりの中で、仏陀は初めて僧団に重要な教え「波羅提木叉(はらだいもくしゃ)」を説いたこと
●そしてその日は、旧暦第3月の満月の日であったこと

マーカブーサーの日にお寺に展示された奇跡的な出来事が起きた瞬間を描いた絵画
この一連の出来事があったことから、マーカブーサーの日は仏教における大切な記念日となっています。
当日はどんなことをするの?
マーカブーサーの日の朝、仏教徒の人々はお寺を訪れます。そこで托鉢やお布施を行い、功徳を積み、僧侶の説法に耳を傾けるのです。

仏教の記念日における托鉢の様子
そして夕方になると、寺院では祈りの儀式が行われます。集まった人々は、初めに僧侶の説法を聞き、一緒にお祈りを捧げます。お寺の中には、読経と礼拝をするための座布団と経典が集まった人一人ひとりのために準備されています。また、この日は特別にバナナの葉に包まれたロウソクも用意されていました。

経典とバナナの葉に包まれたロウソク
僧侶の説法が終わるとすでに日は沈んでおり、この特別な日のメインイベントが始まります。お寺に集まった人たちは、ロウソクを手にし、僧侶たちに続き行列を組み、本堂(ウボソット)の周りを3周する「ウィアンティアン(燭光行進)」と呼ばれる繞道(にょうどう/じょうどう)を行います。

ウィアンティアン(燭光行進)の初めに祈りを捧げる僧侶たち

ロウソクを手に先頭の僧侶たちに続き行進するお寺に集まった人々

静かな夜に灯る無数のろうそくの光は、とても幻想的で心が落ち着く光景です
もうひとつの行事「ブン・カオ・チー」
ラオスでは、旧暦第3月には、「ブン・カオ・チー」という行事も行われます。朝、人々は蒸したもち米を丸め、塩と卵で味付けし、炭火でこんがりと焼き上げます。地域によっては中にサトウキビの蜜を入れることもあります。こうして作られた焼きもち米は僧侶に供えられ、功徳を積むとともに、地域の人々の団結を深める大切な意味を持っています。

ルアンパバーンの夜市で売っているブン・カオ・チー
結びに
マーカブーサー祭は、単なる祝日ではなく、仏陀の教えを改めて思い出し、心を整える日でもあります。 満月の夜に灯るロウソクの光とともに、自分自身の心を見つめ直す – そんな静かで意味深い一日なのです。
ラオス事務所 オイ


