2010.03.20
読み物

児童と先生のためになっている?

ラオス

ラオス事務所 の伊藤です。

 

今、学校教育支援事業課 では、過去3カ年の事業評価活動をすすめています。
 
SVAでは、数年ごとに事業の期間を区切って、目標を設定し、評価を行うことになっています。
きちんと活動の成果が出ているか、改善することはないか、見直すことは無いか、などを確認しています。
 
 
今年、ラオスでは、学校教育支援事業が評価の年になりました。
 
過去3年、同事業課では、中部ボリカムサイ県、南部サラワン県で
 
・小学校教員への子ども中心の教授法、教材作成法、配布した図書箱の活用法の研修。
・父母生徒会委員へ、地域の住民による学校運営の支援方法の研修。
・近隣の学校が集まってグループを作り、先生の意見交換や研修をしたり、教材や図書を交換したりする制度(クラスター制度)の仕組みの研修。
・教員がいて校舎支援の必要な学校への校舎建設支援。
 
を実施してきました。
 
 
今週は、サラワン県に出張。

あまり時間がさけないため、事業課のラオス人スタッフ、ブンニュアイさん、オイさん、ノイさんと、日本人スタッフの鈴木と私。各郡の教育事務所視学官1名の計6名で、
3グループに分かれ、連絡を取り合いながら、2台の車両を駆使してあせる
教育事務所2か所と27校を回って児童を含めた関係者にインタビューを行いました。


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ひとりで3学年(1~3年生)を教える分校の先生へのインタビュー(ノイ、鈴木)
 
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父母会の委員へのインタビュー(右端がオイ)
 
ある学校では、、、、
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ひとりの先生が2学年(1、2年生)を教える分校です。
奥が1年生。手前が2年生。
 
先生は行ったり来たりして授業を行っていてすごい。
こういう学校では教室の壁が無い方が目が行き届いて良いともいえるのです。
 
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インタビューで貴重な授業時間の邪魔はしたくないです。
先生の授業が終わるまで、一緒に授業を受けながら待たせてもらいました。
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児童は100%が、少数民族のラウェーン族です。
先生は、SVAが配布した少数民族用教材を使って授業をしていました。
 
実は、以前この学校にいた先生が逃げ出してしまったとのこと。
新たに派遣されたこの若い先生が、1年半ほど前から村長の家に住み込んで、学校をきりもりしています。
現場の先生の頑張りには本当に頭が下がります、、、。
 
 
さて、1週間のインタビュー活動を終え、スタッフ間で気付いたことなど意見交換しました。
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滞在するゲストハウスで振り返りミーティング。(奥はブンニュアイ・スタッフ)
 
足を運んで現場の先生や父母の意見を聞くことで、見えてくることは本当に多いです。
私たちの、支援内容や方法は、児童と先生にきちんと役立つものになっているのかどうか。
日本からの大切なご支援金で、きちんと成果を出せているのかどうか。
やりっぱなしではなく、自らの活動について見たこと聞いたことをもとに、意見交換に熱が入ります。
今後、さらに必要な情報などを集めて整理し、分析とまとめを進めていきます。
 
ラオス事務所
伊藤解子