ラオスのお正月(ピーマイ・ラオ)
こんにちは。(社)シャンティ国際ボランティア会(SVA)ラオス事務所 の伊藤です。
ラオスは14日からお正月のお休みにはいっています。
お正月スペシャルの長文バージョン失礼します。
ラオス人にとっては、西暦のお正月よりも、大切なこのラオス正月(ピーマイ・ラオ)。今年は、2553年です。
お隣のタイ、カンボジアでも同じくお正月を迎えていますが、国によってその迎え方は少しずつ異なるようです。
ラオスでは、先週から、お正月パーティーがあちこちの職場で開催されています。
SVAが関係する省庁、他団体など相互にお呼ばれし、新たに迎える年における、健康と繁栄などを祈りあいます。
一年間、事業でお世話になった皆さんへ、お礼のご挨拶をし、次年度も良い協力関係ですすめていけるように、という願いもこめています。
12日は、SVAでパーティを行ないました。
先週から始まった、クリスマス・ショッピングならぬ、お正月ショッピングとラッピング。
初ピーマイ・ラオの私も何か手伝おうと声をかけると、
「大丈夫大丈夫(少しでもラッピングの紙が無駄にならないように)」、、とのこと。
当日。事務所の敷地内に、ストゥーパ登場。
(実は、前の土曜日に行った事務所の図書館にくる子どもたちとのお正月パーティで作ったものです)
台所では、ゲストの食事の準備。
食費を少しでも浮かすために、スタッフでできる料理は自分たちで。暑さと油の匂いの中、気は抜きません。
やはりホームメイド。ケータリングよりおいしかった。
パーティが始まる前に、バーシーの儀式。
祈祷師をお呼びして、事務所の職員やご関係者の健康と繁栄、事業の成功のためにお祈りです。
パーティ開始。多くのご関係者にお集まりいただきました。
宴もたけなわ。お約束の「踊り」。
男性が円の内側。女性が外側をまわりながらペアで踊ります。
余興は、関係省庁、機関対抗の「仮装ゲーム」。
「出席者をおどろかす何かに変身してください」というお題で、国立図書館、情報文化省、図書館活動をする NGOチームが新聞で変装。数分で、ここまで変装できるとは、さすが、子どもたちに絵本を届ける活動をしている皆さん。
そして、最後は、これもお約束。「水かけ」です。(中央は、川村スタッフ)
新年を迎えるにあたり、心身を清める意味があり、水をかけられたら、ありがたいことなのです。
タイのお正月の水かけは有名ですが。ラオスでも相当なもの。
街中でも道行く人に家の前で水おけをもってスタンバイした人々が、水を掛け合っています。
この日、皆が「アロハ」のようなシャツをきているのも、ぬれても大丈夫なように。
でも、濡れてしまってもすぐ乾いてしまうのが、今の気候です。日中は40℃を超える暑さです。
こうして、盛り上がった次の日は、後片付けと事務所内の掃除をしました。
無事1年の終わりを締めくくり、新年に向けた準備をしました。
また来週から新年です。
すぐお隣タイからは、反政府デモの衝突によって悲しいニュースが流れてきました。
どうぞ、悲劇がこれ以上起こりませんように。SVAご関係者皆さん無事に一年を過ごせますように。
ソクディー・ピーマイ
(良いお正月を)
ラオス事務所・伊藤解子