11月は超おおいそがし
社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)ラオス事務所 の伊藤です。
11月に入り、降雨も無くなったヴィエンチャン。
朝夕も冷えてきて、 いよいよ乾季(寒季)の到来です。
この11月、ラオスでは観光シーズンに入るとともに、国家行事がめじろおし。
11月9~12日は、クラスター爆弾禁止条約締約国第一回会議。
http://www.clusterconvention.org/1msp/
今年の8月に発行されたばかりのこの条約。日本も批准してます。
ラオスは全世界の0.1%の人口ですが、
クラスター爆弾犠牲者は全体の50%を数えます。
そう、、、ベトナム戦争時、米軍によって投下された爆弾です。
実は、ラオスは、世界で最もクラスター爆弾の被害を受けている国の一つです。
その第一回目の会議が、ラオスで開催されるのです。
100カ国以上から参加があるということ。
犠牲者の方々は、家族のために、農業、爆弾の破片を売るため収集中に被害にあい、
その後、家族のために働くこともできず。却って、家族の負担となる精神的苦痛の中にいます。
今も、多くの人が被害を受け続けているのです。
知られていない、この穏やかなラオスの【影】の部分。
是非、新聞などチェックしてみてくださいね。
そして、11月18~20日は、うってかわってヴィエンチャン遷都450周年記念行事
(凱旋門公園とヴィエンチャン首都450年記念の看板、、、夜は電光掲示板に代わります!)
これらを控えて、今、ヴィエンチャン市内はにわかに、変わっています、、、
道路は横断歩道や駐車のマークがきれいに塗りなおされ。
450周年記念の看板が至る所に、、、
そして、メコン河沿いに作られている公園もあっという間に完成が近く、、、
「突貫工事が得意なんだよね~」とは、●年もラオスに在住されている方のご意見。
いつもはゆっくりと時が流れているラオスで、このスピードはすごいです。
家の近くの凱旋門公園も、朝起きたら昨日と違う、、、みたいな感じ。
そんな中、我がラオス事務所の図書館事業課では、来年の移動図書館対象校選定に大忙し。
活動をハンドオーバーしていく、ヴィエンチャン首都図書館員とともに、調査しています。
右の青シャツをきているのが、我らがミンチェンスタッフ。
本日の訪問先、小学校でのインタビュー。
奥の真ん中が、校長先生、右に一緒にいるのは、サイセタ郡の教育事務所担当官。
ラオスではいつでも、行政と一緒。
ラオス人による活動になるよう、ハンドオーバーを見据えた場合(SVAが離れても続いていくために)、
最初からともに計画して行くことが重要です。
さて、このサイセタ郡。古くからモン族の人々が多く住む地域です。
ラオ族の先生が、モン族の子どもに教えているので、コミュニケーションが取れず、大変なんだ、、とのこと。
特に1年~2年生は、家で使っている母語モン語と学校の教育言語ラオス語の間で、本当に大変です。
その中で、絵本やストーリーテリングを使った、図書館活動が、
モン族の子どもたちがラオス語を習得するのにとって、とても有効です。
校長先生も本の重要性をアピールされてます。
「昔受けた支援の本があるから、自分なりのストーリーテリングをしてるけど、、、。
研修を受けられたら、自分でも頑張りますから、、」
休み時間の楽しみが増えるかな。
また、新たな子どもたちに、絵本が届けられます。
おまけ、、
先生が作った本棚、、、よくよく見ると、使っていない机を重ねています。
ラオス事務所所長
伊藤解子