2011.02.25
読み物

日本の常識、ラオスの非常識

ラオス


サバイディー!

ラオス事務所学校教育支援(SEA)事業課の仁井です。


早いもので、あっという間に2ヶ月が経ちました。

さて今回は、ラオスでの生活を通じてはっと気づいた日本との違いをご紹介したいと思います。

1.干支

ある日、干支の話になった際、ね、うし、とら、う、たつ、、、と言ったら、ラオス人が眉をしかめています。

「ね、うし、とら、う、たつ、み、うま、やぎ、さる、とり、いぬ、ぶた」でしょ?というラオス人。

英語の聞き取りが出来なかったのかと思い、もう一度聞いてみました。

が、やはり答えは同じ。

よくよく聞いてみると、ラオスでは、「ひつじ」が「やぎ」に、「いのしし」が「ぶた」になるんですね!

もしや、と思ってちょっと調べてみると、ベトナムでは「うし」が「水牛」に、「うさぎ」が「ねこ」になるそうです。

その土地土地に合うよう、少しずつ変化しながら受け入れられていくのだなーと感心した出来事でした。

2.メンの音

私事ですが、出身が尾道ということもありラーメンが大好きです。

あの、メンを豪快に「ずずーっ」とすするのが醍醐味だと思っています。

しかし、ここラオスでは、音をたててメンをすすることを良しとしない文化なのでしょうか。

毎日、毎日、多い日は2回もメンを食べる日がありますが、まだ一人もずるずる音を立ててメンを食べる人に出くわしたためしがありません。

日本人スタッフでさえも、器用にメンをレンゲで一口サイズに切ってから食べています。


よく考えてみると、確かにあまり心地の良い音ではないかもしれません。

しかし、あの爽快感には代えられないと思うのは、私だけでしょうか。

ほっとシャンティ SVAブログ-メン

今日のランチも、音を立てるか立てないかの狭間で葛藤し、悩んだ挙句「ずっ」という音で我慢しながら食べることになるでしょう。

3.マミーポコ

東京から来たスタッフと、ラオス事務所スタッフとの懇親会での出来事。

突然、テーブルの反対側から耳を疑うような言葉が発せられました。

「私は毎日マミーポコを使っています」

一瞬、めまいがしました。いろんな想像・妄想が駆け巡りました。

言葉の主は、まだ若い独身女性です。

日本人スタッフ(以下、A)「マミーポコ?って、あの?」

女性スタッフ(以下、B)「そうそう。マミーポコ。」 

日本人スタッフ(以下、A)「本当に毎日使ってるの?」

女性スタッフ(以下、B)「使っていますけど?」

A「・・・オムツだよね」

B「??」

A「いや、だからオムツのことでしょ?」

B「えっと、、、」

他のスタッフもラオス語で説明をはじめました。

ラオス語でのやり取りが続き、私には理解できませんでしたが、女性スタッフが何かに気づいたらしく、おもむろにカバンの中を探し始めました。


そして、取り出したのは・・・

ほっとシャンティ SVAブログ

オムツ!

ではなく、ウェットティッシュでした。確かに、マミーポコと書いてあります。

会話自体は成立していましたが、イメージしていたモノは全く違いました。

危うく、ずっと誤解したまま日々を過ごすところでした。


今回は特に仕事に関係ありませんでしたが、お互いの母語以外で仕事することの難しさの一端を、ちらりと垣間見たような気がしました。

日本の常識、ラオスの非常識。

頭では十分理解しているつもりでしたが、改めて自分の意識改革も必要だと切に感じました。

これからも、自分の常識だけにとらわれないよう気をつけます。

ラオス事務所 学校教育支援課補佐

仁井勇佑

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