2012.02.10
読み物

変わりゆく事業地・サラワン県ワピー郡

ラオス

サバイディー!

 

ラオスは朝晩冷え込むものの、日中は30度をこえるようになりました。

太陽が照りつける中、調査やモニタリングをするのが大変な季節になってきました。 

さて、今回は私の所属する学校教育支援(SEA)事業課がプロジェクトを実施している、サラワン県ワピー郡の様子をお伝えします。

ドライブ気分でお付き合いください。

こちらがワピー郡の中心地です。

ワピー郡のど真ん中を横断するこの道は、国道15号線です。

“国道”と言うと何だかもっと栄えていそうですが、何とものどかな風景です。

ちょっと中心地を離れると、たちまち左右は水田になります。
今の季節は、まだ苗床を大切に育てている地区が多いです。



雨季になると道の一部が川の底に沈んでしまい、中心地への道が完全に遮断されてしまうため、今までは渡し船を利用していました。

しかし、安全性にも問題があるためか、数百メートル離れた場所に急ピッチで橋がかけられています。河に入っている人たちは、工事に必要な川底の砂をさらっているそうです。

ところどころに架かっている橋の橋げたは、木でできています。

一部、抜け落ちたり壊れてなくなったりしていて、ガタンと車体が沈むときは、本当に肝が冷えます。

さてさて。

とてものどかなワピー郡ですが、徐々に、でも確実に変化しています。

現在、ベトナムからサラワン県サムアイ郡、タオイ郡、サラワン郡、ワピー郡を通って国道13号線(ヴィエンチャンからパクセーまでを結ぶ主要幹線道路)に抜ける道を建設中だそうです。

道は拡張され、

既存の橋にとって代わり、鉄筋コンクリート製の橋が架けられています。

少しずつ変わりゆくワピー郡。

物流が良くなり、経済が活性化するだけでなく、安価で教材が手に入るようになるなど、少しでも子どもの教育に良い影響がありますように、と願うばかりです。

ラオス事務所 学校教育支援事業課 仁井勇佑