2013.07.05
読み物
発展に取り残されることのない発展
こんにちは。ラオス事務所の伊藤です。
年率経済成長約8%のラオス。
私が2010年1月に赴任してからも、目に見えて街が変わっていっています。
この3年ちょっとをふりかえると、
河岸工事により市民憩いの場に。
2011年末にはラオス航空にジェットが入り。
2012年末までには、バンコクエアウェイズ、韓国のJIN AIRなど
複数の直行便が ヴィエンチャンに乗り入れ開始。
地方の現場へ行く途中のガソリンスタンドには、
タイ風の施設にアップグレードしコンビニやコーヒーショップも開店。
我がラオス事務所周辺も、
泥道が舗装され、
以前は牛が放牧されていた事務所前には、
豪邸が建設され。
裏に高層(ラオス的に)のアパートのような建設も始まり。
目に見える「発展」があるのでした。
一方で、その分、地方と都市の格差は広がっています。
電気?
まだないよ。ああ、あの村の上をとおっている線は電話線。
トイレがある家?
村長のところだけだよ。
この村でテレビのある家?
1,2軒だよ。
ラオス語?
家では、ほとんど話さないし、きかない。
これだけだよ、、、。
今だからこそ、そういう村へ、SVAが支援を行うことに、
より重要な意味を持っていると思っていま す。
必要なのは、経済的な発展、インフラの発展だけではなく、
形のない、成果が見えるのはずっと先のことかもしれない発展。
それは、SVAだからこそできる、教育、図書館活動を通して、
子どもたちと周りの大人たちの内なる発展につながり、壊れることのない支援。
そう信じて、今日も北へ南へスタッフが走り続けています。
来年にはその活動の中心で、玄関となるルアンパバーン空港の先月までの姿。
7月に、中国の支援で、新たな空港ビルが開港しました。
是非、現在のラオスにお越しいただけたらと思います。
ラオス事務所・伊藤解子