ラオス:共に歩む
こんにちは ラオスインターンの松永です。
とある日のメコン川の風景です。心が癒されるほどとてもきれいな光景でした。
突然ですが、ラオスクイズです。
ラオスでは、人のニックネームに動物の名称が使われることがありますが、ある動物に例えることは避けられています。その動物とは次のうちどれでしょう。
1.熊 2. 牛 3. 犬 4、ネズミ 5. 豚
正解は、3. 犬です。
日本では、犬は忠実、人なつっこい、というイメージがありますが、ここラオスではイメージが違います。ちなみに、ラオスでは熊、ネズミというニックネームの方々はいるようです。こんなところにも文化の差がみられて、とても興味深いです。
9月半ばに、ラオス事務所の事業の柱である「複式学級運営の改善事業」で共に事業を実施していく政府関係機関と教員養成校の方々を招き、第1回目の会議(キックオフミーティング)を実施しました。
そこでは、シャンティの前事業での取り組みや成果に加えて、今事業の目的と活動内容について細かく説明をしました。
今回の会議参加者の多くは、シャンティの前事業の活動にも深く関わった方々です。長時間にわたる会議でしたが、みなさん終始真剣に耳を傾けて下さり、数多くの質問やご意見を出してくださいました。
この会議を通して、関係者の考えを知り、また私たちが取り組むべき課題も明確にすることができ、シャンティとしても学びの多い時間となりました。
その中でも、県教育局副局長であるプアトンさんの言葉が心に響きました。
「今現在、ラオス全土に本はまだ行き届いていません。本の大切さも絵本の読み聞かせ方もわからない先生方もまだ多くいます。そこで、私からみなさんにお願いがあります。それは、シャンティの取り組みをもっと多くの人に伝えてほしいということです。今日ここで学んだことをそれぞれの所属先に戻って、同僚に伝えてください。家族に伝えてください。シャンティの活動に多くの人を巻き込み、みんなで力を合わせれば、教育をもっとよくできると私は信じています。」
私たち一人ひとりができることは、ほんの小さなことです。
しかし、彼女がおっしゃるように、ラオス教育に対して同じ思いの人を一人でも多く増やすことができるなら、それが原動力となり、大きな変化を生み出すことにつながるかもしれません。
私たちの活動の成果は、すぐに目に見える形で現れるものではありません。
しかし、共に歩もうとして下さる人々がいることを励みに、そして「必ず成果に現れる!」と信じて、私たちが今できることを丁寧に行っていきたいと思います。
お読みいただき、ありがとうございました。