2020.07.27
読み物

世界の現場から AIR MAIL「ラオス事務所|チャンタヴォン・アンパイヴォン」

ラオス

シャンティ国際ボランティア会は、アジア6カ国8地域に事務所をかまえ、教育文化支援を行っています。そんな各国、各地の活動を支えるため、海外の事務所で活動している職員をご紹介します。

今回はラオス事務所のチャンタヴォン・アンパイヴォン職員です。

プロフィール:チャンタヴォン・アンパイヴォン

大学卒業後、2年間ホテルで勤務し会計業務を担当。2014年11月に入職。ラオス事務所で経理業務担当として勤務。人生のモットーは〝何かを成し遂げるには、知識だけでなく忍耐も必要″。

チャンタヴォン・アンパイヴォンさん

身をもって知っているラオスの学習環境の乏しさ

ラオス事務所で実施している各業務の必要経費の支出や現金の管理、給与の支払いなどを行っています。一人でたくさんの書類を処理しなければならず、大変だと感じることもありますが、やりがいを感じながら仕事をしています。私はルアンパバーンの町から少し離れた村で生まれ、小学校を卒業するまでそこで育ちました。そのため、子どもたちの学習環境の乏しさについては実体験として知っていました。シャンティのラオス事務所が、へき地の子どもたちの学習環境を改善する事業を行っていることを知り、経理業務を通して自分も何か貢献できればという想いもあり、入職しました。日本人スタッフと一緒に働く中で、担当業務はそれぞれ違っても、私たちは同じ目的に向かって取り組んでいるのだということを実感します。

Hot Topics

1.パソコンスキルのワークショップを開催

事務所の職員向け人材育成研修の一環で、パソコンスキルの向上を目的としたワークショップを開催し、職員一人ひとりが各トピックを担当し、相互に学び合う形で実施しました。WordやExcelの便利な機能やパワーポイントの作り方などを学び、実りあるワークショップでした。特に、Excelの計算機能についてはさっそく実務に活かしています。

パソコンスキルのワークショップ

2.車両の修繕記録を見える化

これまで、車両の修繕については個別の支払い記録までさかのぼる必要がありました。しかし、業務の効率化を図るために、修繕の内容と金額を管理できるよう、他の職員と一緒に一覧表をパソコンで作成しました。

複数の職員が管理できるようになったことで、支払いの重複や、修繕のもれを防いだり、適正な価格を確認することが可能になりました。

車両の修繕記録を見える化

事務をスムーズに進めるために工夫が必要

課題は、職員間で経理上のルールが完全には徹底されていないこと。支出処理には気を付けるべきポイントが多く、事業実施で忙しい職員がそれをすべて把握するのは大変なことですが、一人ひとりがより注意深く支払処理を行えると、より業務がスムーズに進められると思います。

「世界の現場から AIR MAIL」

本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.304 (2020年春号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。ニュースレター「シャンティ」は年4回発行し、会員、アジアの図書館サポーターに最新号を郵送でお届けしています。

世界の現場からAIR MAIL「ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所|ジラポーン・ラウィルン」

シャンティは、子どもたちへ学びの場を届け、必要としている人たちへ教育文化支援を届けています。引き続き、必要な人へ必要な支援を届けられるよう、月々1,000円から継続的に寄付してくださる「アジアの図書館サポーター」を募集しています。