2020.01.03
読み物

3つの事務所を巡り、ミャンマーのカレン州へ行って来ました

スタッフの声
ミャンマー
ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

明けましておめでとうございます。
専務理事の岡本です。2020年もよろしくお願い致します。

役職員一同力を合わせて頑張りますので、よろしくお願い致します。

岩山の上にそびえたつ仏塔パゴダ

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプを訪問

2019年11月、会長と2人でタイ・メーソットに行き、タイ国境に点在するミャンマー(ビルマ)難民キャンプの中で最大のメラキャンプを訪問しました。キャンプの住民組織の副代表とお話しし「和平合意によって住民の帰還が始まっているものの、残念ながらあまり進んでいない」と伺いました。長い年月が経過してしまったことや、仕事や生活の心配。未だに戦闘が続いている場所もあること。地雷などの心配。帰れるから帰るという状況にはなかなかならないようです。一度ミャンマーに帰ったがキャンプへ戻って来る方も多いそうです。シャンティはできる限り難民の方々に寄り添っていけるよう頑張るつもりです。

会長と専務理事、2人で記念写真

国境を越えてミャンマー・カレン州へ

タイのメーソットから橋を渡り、国境を超えてミャンマー・カレン州の都市ミヤワディへ。街から30分程のところにあるレイケイコー村のコミュニティリソースセンター(CRC)の開所式に出席しました。タイへ逃れていた難民の方々の帰還を促進するため、いくつかの組織や団体がミャンマー政府と協力しながら環境整備を行なっている村の一つです。住民の熱烈な歓迎を受け、住民代表の方が「元の住民も新しい住民もこの建物で学習したり、話し合って、お互いのコミュニケーションを取り、より良い生活ができるよう共に学び共に生きよう」と挨拶されるのを聞き、シャンティの難民キャンプでの図書館活動が、人々の心に届いていたのだなと感動しました。

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コミュニティリソースセンターの開所式の詳しい様子はこちらをご覧ください。

コミュニティリソースセンター(CRC)がオープンしました

さらに歩みを進め、ミャンマー・カレン州の州都パアンへ。道路が工事中ですさまじい道程、乾季だったから良かったものの、雨季だとスタックする車が続出しそう。橋も危ういし、インフラ整備が急がれます。到着したパアンは中々の都会。そして観光地でもあります。中国の桂林のような奇岩もあります。それでいてミャンマーの観光地はまだまだどこも素朴です。駐車場もないし、入場料もない。紛争地といえばどんよりとした雰囲気、遅れたインフラ、人の心は荒んでいるイメージがあるかと思いますが、空はどこまでも青く、緑は深く、人々は善良。穏やかな暮らし、ゆったりとした時間が流れていました。

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3つの事務所を巡る出張

さらにパアンからゴールデンロックを経由し、ヤンゴンまで移動し、日本へ帰って来ました、メーソットのミャンマー(ビルマ)難民事業事務所、パアンのミャンマー国境支援事務所、ヤンゴン事務所の3カ所の事務所を周り、スタッフの報告を受けたり、シャンティの歴史や方針を語ったり、日本人職員を励ましたり、会食し親交を深めたり、関係者にご挨拶したりしながらの旅でした。

年に何回もは行くことはできません。だからこそなるべく多くの人と会い、たくさん話し、さまざまな場所を視察します。今回はお腹も大丈夫でした。夜便で帰国後、成田からそのまま四谷に行き法話と法要を務め、帰ってバタン。NGOの役員は大変ですよ。

専務理事 岡本和幸