2016.10.21
読み物

ランチタイム@ミャンマー事務所

ミャンマー

ミンガラーバー!(ミャンマー/ビルマ語で「こんにちは」)
ミャンマー事務所の阪口です。

ミャンマーのピーでは、雨期の最終コーナーを迎え、今年も毎日豪快な雨がドサドサと降っています。

もう少しすれば、と4~5ヶ月続いた雨期も終わり、一年で最も涼しい季節がやってきます。
延々と続く広大な田んぼの深い緑も、穂先が黄金色に変わってきました。

雨期の緑深いたんぼがどこまでも続きます

雨期の緑深いたんぼがどこまでも続きます

稲穂が色付き、もうすぐ収穫の季節です

そして今、稲穂が色付き、もうすぐ収穫の季節です

さてお昼の12時、ミャンマー事務所のランチタイムです!

ミャンマー人と日本人合わせて総勢15名のミャンマー事務所、お昼ご飯の取り方はそれぞれです。

家が近い職員、小さなお子さんのいる職員は、自宅に戻って家族と一緒にお昼を食べています。

男性職員の多くは外へ食べに行きます。ミャンマーには手軽に美味しいミャンマー料理の食べられる食堂が沢山あるので、外食に困ることはありません。

残った職員たちは「お弁当組」です。

毎日お昼の時間になると、事務所の食堂でお弁当を広げて、にぎやかなランチタイムが始まります。お弁当組は全員女性職員です。(そういえばミャンマーではまだ”弁当男子”はみかけていません)

ミャンマーのお弁当箱はアルミの3段重ねのものが定番です。

お弁当箱といえば、これ!

お弁当箱といえば、これ!

おかず2種類とご飯が基本

おかず2種類とご飯が基本

白いご飯を沢山食べるミャンマー、ご飯はパンパンにつめるべし

白いご飯を沢山食べるミャンマー、ご飯はパンパンにつめるべし

5段重ねも見かけます

5段重ねも見かけます

お弁当組が一斉に3段の弁当箱を広げた光景は、なかなか壮観です。

どこの国でも家庭料理が一番おいしいと言いますが、ミャンマーもその通りで、どのお弁当もいつも本当に美味しいです。お母さん、おばあさんの手作りのお弁当には、普段見かけないような珍しいおかずも入っていたりして、ミャンマー料理の多彩さ、奥深さも知ることになり、毎日興味津々で皆のお弁当を「いただいて」います。はい、眺めているだけでなく、毎日しっかりとごちそうになっています。

それは私が図々しいからではなく(それも多少ありますが)、ミャンマー式ランチのおかげです。皆さん、自分の持ってきたおかずを食べつつ、周りの人にもどんどん勧めます。そうやって他の人のおかずも味見して、みんなで沢山のおかずを分け合いながら一緒に楽しく食べるのがミャンマー式ランチです。このおかげで私も毎日いろいろな種類のお弁当のおかずのご相伴に預かっている訳です。

心優しいミャンマー人職員は、お弁当を持たない日本人にも分け隔てなく、というよりも、まっさきにおかずを勧めてくれます。時にはさっと取り分けて、私のお皿にポンと入れてくれます。美味しい、楽しい、そしてありがたい、と3拍子揃ったランチタイムなのです。

それではここでお弁当組の職員から一言づつ。

先月からシャンティで総務を担当しているハニーです。

縮小ハニー

「お弁当は祖母が作ってくれます。今日のおかずは、チキンボール、そしてお茶の葉と小エビと野菜の炒めものです。時々、先月まで住んでいたヤンゴンの、都会の食事も懐かしくなります。ヤンゴンのモヒンガー(朝の麺)と春雨スープが無性に食べたくなります!(笑)でも、ピーに戻ってきてからは、祖母の作ってくれるご飯がおいしいので外で食べたいと思わなくなり、仕事の後も寄り道しないでさっさと家に帰る毎日です。私にとっては、我が家のおばあちゃんの味が一番です。」

次は経理担当のイピューです。

縮小イピュー

「お弁当は母が作ってもたせてくれます。今日のおかずは、魚のトマト煮、そして豆スープです。『自分ではお弁当作らないのか』ですか? ふふふ、作らないですね~、うちはいつも母なんです。『自分では料理しないのか?』いや、たまにはします。母がおもちゃ屋さんを営んでいるので、母が忙しい時は私がご飯担当します。でも、家族みんな、私より母の料理のほうが美味しいと思っているので、私は料理より掃除担当になることが多いです。あとうちの男性陣、父はいつも『自分は料理できる』と言っているのですが、一度も作った試しがありません(笑)」

そしてこちらは”ミャンマー事務所の母” ドジジです。

縮小ドジジ

事務所のお手伝いさんのドジジは、ランチタイムもみんなの会話に加わりながらお茶を出してくれたり食べたお皿を洗ってくれたり、いろいろと世話をしてくれます(自分自身は先に食べちゃっているのだとか)。このドジジに私が一つだけ褒められることがあるのですが、それは「あんたはよく食べる。良いことだ。」です・・・みんなに勧められるがままに食べまくっている所をしっかり見られています。ちょっと恥ずかしいですが、いやしかし、ドジジからの唯一の褒め言葉ですのでありがたく受け取ることにします。

おふくろの味満載のミャンマー事務所のランチタイム、今日もみんなで楽しくいただきます!

(ミャンマー事務所 阪口)

番外編:小学校のランチタイム、育ち盛りの子どもたちがにぎやかに、そしてやはり「分け合って」食べていました。

育ちざかり縮小

番外編2:事業地を訪れる際など、外の食堂で食べることも多いです。食堂では、何種類ものおかずやつけ合わせがでてきます。

縮小食堂

シャンティは2014年からミャンマーで活動しています

シャンティ国際ボランティア会は、2014年にミャンマー事務所を開設し、学校環境の改善や公共図書館の改善などに取り組んでいます。