ファインダーをのぞいて「モルドバ プチ情報」
「ファインダーをのぞいて」は、シャンティが教育文化支援を行うアジア各地の様子を、フォトジャーナリスト川畑嘉文さんが写真でご紹介するコーナーです。
今回はモルドバの「モルドバ、プチ情報」がテーマです。
夕方になると湖畔に人が集まり、思い思いの時間を過ごします
2022年4月、ウクライナ難民の調査のためにモルドバへ行かせていただきました。ただ、同国の知識はゼロ、未知の国への渡航となりました。そこで私が知った情報を少しお伝えします。
市中心部にあるナステレア大聖堂
モルドバはワインが有名ですが、同国を代表する食べ物は何なのか。それはとうもろこし粉で作ったママリガ。家庭料理として親しまれているお粥のようなものです。
ママリガ。食べ方はさまざま
そしてモルドバ人が誇る文化人といえば文豪プーキシン。作品が政治色を帯びているとされ、1820年にキシナウに飛ばされました。彼の暮らした家は博物館として一般公開されています。
プーキシンが暮らした家
モルドバの経済状況は厳しく決して豊かとは言えません。それでも、卑屈になることなく私が接した方々は非常に温厚で親切。おいしい食事も多く、観光で訪れるのもおすすめです。
撮影者 川畑嘉文(フォトジャーナリスト)
千葉県出身。ペンシルベニア州立大学卒業。専攻は国際政治。ニューヨークの雑誌社勤務時代に9.11を経験し、記者職を捨て写真の道に進むことを決意。会社を退職しタリバン政権崩壊後のアフガニスタンを訪れ取材を行った。2005年フリーランスのフォトジャーナリストとなり、世界中の難民キャンプや貧困地域、自然災害の被災地で貧困や難民問題、自然災害などをテーマに取材。
第39回JPS(日本写真協会)展金賞、第17回上野彦馬賞「九州産業大学賞」、DAYS国際フォトジャーナリズム大賞2017「パブリックプライズ」等、受賞歴多数。著書に『フォトジャーナリストが見た世界』(新評論)。
「ファインダーをのぞいて」
本記事は、シャンティが発行するニュースレター「シャンティVol.316(2022年11月号)」に掲載した内容を元に再編集したものです。
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