アフガニスタンから半年ぶりに商品が届きました!
こんにちは。クラフトエイドです。
昨年8月に起きたアフガニスタンの政変から10か月。未だに輸送手段は限られ、入荷困難の状況が続いています。
半年ほど前の入荷の時には、アフガニスタンから日本へ帰国する方にご協力いただき、手荷物で商品を運んでもらいました。アフガニスタンから直接航空便で送ることが未だにできないため、今回は陸路で隣国のパキスタンまで荷物を運び、そこからDHLで輸送してもらう手段をとりました。
しかしパキスタンに到着した荷物がなかなか動かず・・・
ようやく動いたと思ったら、なぜかイギリスに・・・
生産者さんから「荷物を発送したよ」と連絡を受けてから2か月以上…
紛失で諦めるしかないのか、とスタッフ一同嘆いていたのですが、先日ようやく事務所に商品が届きました!
届いて良かったとひと安心したのも束の間、中を確認してみると、いつもと様子が違っています。
普段なら汚れ防止のため、商品ごとにビニール袋に入れて梱包されているのに、なぜかそのままの状態で詰め込まれています。アフガニスタンからの荷物ということで厳しいチェックされたのか、商品が裏返った状態のものまであります。更に、切り刻まれたバッグが2点。
パキスタンでの検査なのか、イギリスなのか分からないのですが、生産者さんによると綿の間に違法薬物を忍ばせ密輸することがあり、その検査ではないのか、とのこと。せっかくお母さんたちが作ってくれた商品なのに悲しすぎます・・・
数点は残念な結果になってしまいましたが、その他の商品は一つ一つ検品し、形を整え、タグを付けるなど、皆さんにお届けするための準備をしています。
今回届いた商品は、夏しか織れない貴重なウールを使った手織りボーダーウールのハンドバッグ
世界遺産のバーミヤン遺跡に描かれた壁画を蘇らせたバーミヤンモチーフのバケツバック
緑豊かなアフガニスタンの春の情景を表現した手刺繍フラワーポーチ
アフガニスタン南部に暮らすパシュトゥン族の民族衣装をまとったピースベアなどです。
どの商品も鮮やかでアフガニスタンらしい色彩が魅力的なアイテムです。
日本では報道も少なくなっていますが、アフガニスタンでは今なお厳しい生活が続いています。外に出ることが難しくなった女性たちにとって、自宅で出来る手仕事は貴重な収入源にもなっています。また生産者さんからは「アフガニスタンを忘れないで」とメッセージが届いています。
私たちに出来ることは限られていますが、クラフトエイドでは、これからもアフガニスタンの人々と共に商品作りに励んで参ります。どうぞ今後もご支援の程よろしくお願いいたします。