ベルマーク運動参加校が「絵本を届ける運動」に参加
みなさん、ベルマーク運動に参加されたことはありますか?
「子どもの頃、集めていた!」という方や
「PTA活動でベルマークを集めている!」という方も多いのではないでしょうか。
もし、学校でベルマーク運動に参加していたら、ぜひ「教育応援隊」として「絵本を届ける運動」に応募してみてはいかがでしょうか。
「ベルマーク参加校」は「絵本を届ける運動」の参加費が免除に
ベルマーク教育助成財団(以下、ベルマーク財団)は2000年からシャンティを支援してくださっています。
ベルマーク運動は元々「すべての子どもに等しく、豊かな環境のなかで教育を受けさせたい」という願いで1960年に始まりました。学校や公民館などの施設や団体単位で参加し、さまざまな商品パッケージに印刷されたベルマークを集め、ベルマーク財団へ送ると、1点が1円に換算され「ベルマーク預金」になります。その「ベルマーク預金」を使って、自分たちの学校に必要な設備や教材を協力会社から購入でき、同時に、購入金額の10%がベルマーク財団へ寄付され、特別支援学校や被災学校の支援や開発途上国の援助に役立てられる仕組みになっています。
2011年度からベルマーク運動の参加校が応募できる「教育応援隊」がスタートし、文化・芸術・スポーツ教室や実験教室などに参加する機会を提供したり、経費が伴うボランティア活動を支援したりする補助事業がはじまりました。この「教育応援隊」のプログラムの一つに「絵本を届ける運動」が選ばれています。
毎年4月頃にベルマーク財団の「教育応援隊」募集がはじまり、「絵本を届ける運動」に申し込むことができます。「教育応援隊」に申し込むと「絵本を届ける運動」の参加にかかる経費はベルマーク財団から補助され、無料で絵本の翻訳シール貼りに参加することができます。この仕組みを使って、2018年は全国20の学校がベルマーク財団経由で「絵本を届ける運動」に参加してくださいました。
八王子市立由木中学校の生徒が「絵本を届ける運動」に参加
2018年7月、ベルマーク財団を通して「絵本を届ける運動」に申し込まれた八王子市立由木中学校の取り組みの様子を取材してきました。放課後、生徒会役員を含む1~3年生、約30人が教室に集まり、絵本にラオス語の翻訳シールに参加しました。
「絵本を届ける運動」は通常、絵本代、シールの材料費や印刷費、輸送料などがかかるため、1冊=2,500円の参加費の負担をお願いしています。そのため、学校で生徒たちにやってもらいたくても予算が捻出できず、断念される学校も少なくありません。
今回申し込んでくださった海老名先生は、ラオスの図書館で「絵本を届ける運動」を通じて日本から届けられた絵本に見たことがあり、前々から学校で取り組みたいと考えてました。念願が叶い、ベルマーク財団を通じて「絵本を届ける運動」を学校で実施できた海老名先生は、自分がラオスを訪ねた時の写真を見せたり、現地に絵本が届いた様子などを紹介してくださいました。
今回届ける絵本は「ラオス語」です。
はさみを使って翻訳シールを切り、一枚ずつ日本語の上に貼りつけていきます。
※当日の詳しい様子は、ベルマーク財団の報告もご覧ください。
ラオスに届け!私たちの絵本/八王子市立由木中学校が「絵本を届ける運動」に参加 | ベルマーク教育助成財団
【今回翻訳シールを貼った絵本】
「おおきなかぶ」作:A・トルストイ 絵:佐藤 忠良 訳:内田 莉莎子(福音館書店)
「かおかおどんなかお」作:柳原 良平(こぐま社)
「かずをかぞえる」作・絵:五味 太郎(玉川大学出版部)
「ハンダのびっくりプレゼント」作・絵:アイリーン・ブラウン 訳:福本友美子(光村教育図書)
取材・撮影:シャンティ広報課 召田 安宏
無料で参加できるベルマーク財団教育応援隊の受付は毎年4月に開始
ベルマーク財団では、由木中学校のように「教育応援隊」として「絵本を届ける運動」に参加する学校を応援しています。毎年4月頃に申込受付がはじまりますので、ベルマーク運動に参加されている学校の方は、ぜひ申込をご検討ください。
★ベルマーク財団「教育応援隊」への応募について詳しくはコチラから
【「絵本を届ける運動」に関するベルマーク財団のページ】
シャンティが「絵本を届ける運動」を報告 | ベルマーク教育助成財団
愛知・長久手市立南中学校が絵本を届ける運動に初参加 | ベルマーク教育助成財団
ミャンマー難民キャンプの子どもたちを絵本で支援 | ベルマーク教育助成財団