絵本が現地に到着しました! 2024年度の報告
2024年に収集し、2025年2月3日(月)に東京事務所を旅立った絵本が、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ、カンボジア、ラオス、ミャンマーの4事務所に到着いたしました。各事務所より絵本到着時の様子の写真が届きましたので、ご紹介いたします。
絵本が現地に到着しました!
【ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ】到着日:3月18日
3月18日、最初の到着地であるミャンマー(ビルマ)難民キャンプに絵本が届きました。
事務所の前の細い道に、絵本を積んだ大きなトラックが到着しました。
事務所に絵本を運び入れるために、事務所の車両に積み替えます。
車両から、事務所の室内に絵本を運び入れます。
運び込んだ箱を積み重ねていきます。
室内への運び入れが完了しました!
次に届いた絵本のタイトルごとに冊数を確認していきます。
ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所に届けた絵本の合計冊数は5,035冊です。カレン語とビルマ語を届けており言語別に仕分けをします。
写真の左側がカレン語で、右側がビルマ語です。違いが分かりますか?
タイトルと言語ごとに冊数を確認しました。絵本は角が折れたりすることなく無事に届きました。
カレン語、ビルマ語の翻訳絵本をつくっていただいた日本の皆さま、ありがとうございます!届いた絵本は、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプで運営する図書館等に配架していきます。難民キャンプで暮らす人たちは、キャンプの外に自由に出入りすることはできません。キャンプで生まれ育つ子どもたちもおり、絵本には外の世界とつながる「窓」の役割もあります。
難民キャンプで取り組む事業につきまして映像を公開しております。下記のリンクからご覧いただけます。
絵本は世界とつながる窓|ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ事業紹介
【カンボジア】到着日:4月3日
続きまして、カンボジア事務所に絵本が到着しました。
日本から届いた翻訳絵本を手に取るカンボジア事務所の職員たちです。クメール語の絵本をつくっていただいた日本の皆さまに心より御礼いたします。
日本から届いた絵本をトラックから事務所の内部に運び込みました。
カンボジアには5,942冊の絵本を届けました。シャンティはカンボジアで学校建設や幼児教育の質の改善事業等に取り組んでいます。翻訳絵本は今後、学校や幼稚部の教室に配架されていきます。クメール語の絵本を作成いただいた日本の皆さま、無事に絵本が届きました。心より御礼いたします。
【ラオス】到着日:5月23日
続きまして、ラオス事務所に絵本が到着しました。
日本から届いた翻訳絵本を手に取るラオス事務所の職員たちです。ラオス語の絵本をつくっていただいた日本の皆さまに、心より御礼いたします。
事務所の玄関前に到着したトラックから、絵本を運び入れます。
1箱20kgほどあります。二人で協力して大切に絵本を運び込みます。
ラオス語の翻訳絵本4,402冊が無事にラオス事務所に届きました。ラオスは50ほどの少数民族が暮らす多民族国家です。それぞれの民族が話す母語がありますが、学校では公用語のラオス語で授業が行われます。子どもたちは、絵本からもラオス語を学びます。
ラオスの移動図書館の様子について映像を公開しています。下記リンクよりご覧いただけます。
【ミャンマー】到着日:6月14日
ミャンマー事務所にも絵本が到着しました。
トラックから事務所に絵本が入っている箱を運び込みます。
重たい箱ですが、嬉しく絵本を運び入れました。
箱を開いて届いた絵本を確認していきます。
新たに配架するタイトル、絵本を読む子どもたちの反応を楽しみにしつつ、冊数を確認していきます。
ビルマ語の翻訳絵本をつくっていただいた日本の皆さまに感謝の気持ちを込めて、届いた翻訳絵本を1冊ずつ手に取るミャンマー事務所の職員たちです。今だからこそ、ミャンマーの子どもたちに絵本を届けていきたいです。厳しい状況に置かれる子どもたちに絵本と学びの機会を届けていきます。
2024年度「絵本を届ける運動」
報告書はPDFデータでお読みいただけますので、ぜひご覧ください。
2024年「絵本を届ける運動」の報告書
■翻訳絵本の内訳■
・カンボジア/クメール語:5,942冊
・ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ/カレン語:2,550冊、ビルマ語:2,485冊
・ミャンマー/ビルマ語:3,252冊
・ラオス/ラオス語:4,402冊
※2024年度はアフガニスタン向けの翻訳絵本の収集を中止しています。
■2024年度の絵本タイトル数■
・37タイトル(18社)
■日本での参加者数■
・16,674人
・420企業・団体
2025年2月3日、シャンティ東京事務所から絵本が旅立っていきました。絵本の運び出しにご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。
ご参加頂いた皆さまが想いを込めて作成した絵本が、子どもたちの希望を見出す一冊となります。改めて、2024年度も多くの方に「絵本を届ける運動」にご参加いただき、ありがとうございました。
「絵本を届ける運動」担当
今年はまだ5,500冊ほどの翻訳絵本が必要です
「絵本を届ける運動」は、絵本が不足している地域に日本から絵本を届けています。
絵本を通して子どもたちは、厳しい環境に立ち向かうための生きる力を身につけ、未来を切り拓く力を育みます。
今出会う絵本が子どもたちを一生支える「お友だち」になるかもしれません。
今年も必要な冊数を活動地に届けるために、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
2025年度の「絵本を届ける運動」の申込はこちらからご覧ください。
ワークショップについてのお問合せはこちらより、ぜひお待ちしております。
写真の絵本
<赤ちゃんとママ社>『おふねに のって』 著者:スギヤマカナヨ <偕成社>『てあらいできるかな』 さく:きむらゆういち <くもん出版>『じょうずな歯みがき』 文:楠 章子 絵:ながおか えつこ <佼成出版社>『ダメ!』 原作:くすのき しげのり 文・絵 いもと ようこ <こぐま社>『かお かお どんなかお』 作・絵:柳原良平 <小峰書店>『きょうりゅうたちもほんがよめるよ』 文:ジェイン・ヨーレン 絵:マーク・ティーグ 訳:なかがわちひろ <鈴木出版>『せんそうがやってきた日』 作:二コラ・デイビス 絵:レベッカ・コッブ 訳:長友恵子、『山は しっている』 作:リビー・ウォルデン 絵:リチャード・ジョーンズ 訳:横山和江 <大日本図書>『いろいろバス』 さく:tupera tupera <徳間書店>『すてきなあまやどり』 作・絵:バレリー・ゴルバチョフ 訳:なかがわちひろ <白泉社>『かぞえてみよう』 著者:さかざきちはる <福音館書店>『ぱくぱく はんぶん ぶん』:渡辺鉄太 え:南 伸坊、『そらいろのたね』 さく:中川李枝子、え:大村百合子、『やっぱり おおかみ』 作・絵:佐々木マキ <ほるぷ出版>『3びきのくま』 作:ポール・ガルトン、訳:多田裕美、『しあわせなときの地図』 文:フラン・ヌニョ 絵:ズザンナ・セレイ 訳:宇野和美 <評論社>『どうぶつ、いちばんは だあれ?』 さく:S.ジェンキンズ、やく:佐藤見果夢 <光村教育図書>『たいそうするよー1, 2, 3, はい!ー』 作・装丁:高畠 純 <めくるむ>『こねこが』 著者:まつおかたつひで