【翻訳絵本づくりワークショップ開催報告】DKSHジャパンの皆さま
2025年7月9日(水)午後、DKSHジャパン株式会社 様主催により、翻訳絵本づくりのワークショップを開催いただきました。
DKSHジャパン様によるワークショップは、今年で三回目の開催です。
この度は社員の方を対象に実施いただきました(昨年の様子はこちらのブログでご紹介しております)。
参加者様にお好きな絵本を1冊お選びいただき、ワークショップ開始を待つあいだ、絵本を読みながら、まずは物語をお楽しみいただきました。

今回は、こちらの5タイトルで作成いただきました。
翻訳絵本づくりに入る前に、まずシャンティが行っている活動について職員よりお話させていただきました。

初参加の方は、全体の半数ほどいらっしゃいました。
つづいて、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプの図書館をご紹介している動画を上映いたしました。
映像をご覧になった方より、
「以前子どもたちが好きな絵本を紹介する映像を見ました。今回の映像は、子どもたちのまわりにいる大人が、子どもたちや絵本に対してどのような思いをもっているかが分かってよかったです。」
というお声をいただきました。
動画はシャンティの公式Youtubeで公開しています。こちらもぜひご覧ください。
職員による説明のあとは早速、翻訳絵本づくりのスタートです。
絵本に貼る翻訳シールは、”一枚切ったら貼る、一枚切ったら貼る” を繰り返していきます。
はじめにすべてのシールを切ってしまうと「あれ?どこに何を貼るのか分からない!」となってしまいますので要注意です。ひとつずつ貼る場所を確認しながら進めていきます。
また、翻訳絵本づくりのプログラムは、作成いただく絵本によって、難易度(★1~3)を設けています。
一番難しい★3の絵本に挑戦された方は、ページ数の多さから「ついつい集中してしまいますね…!」と真剣なご様子でした。
さて、シールをすべて貼り終えたら、最後に日本語と現地語でそれぞれ名前を書いていただきます。
ミャンマーのビルマ語に挑戦している方は、一度下書きで練習をしてから書かれていました。
そしてこの日、ご参加者様の中に、私物でモン族の手刺繍をあしらった肩掛けを身に着けてらっしゃる方を発見いたしました!
モン族は、タイ北部やラオスなど、東南アジアに住む少数民族です。
この日のワークショップでお作りいただいたラオス語の絵本も、一部この地域に届けられます。
それでは最後に、DKSHジャパンの皆さまよりいただいた「参加者の声」をご紹介いたします。
◇「初めての参加です。難民キャンプの人たちがどのような生活をしているのか気になりました。この活動はとても素晴らしいですね。」
◇「難民キャンプで生まれた子どもたちがいて、図書館は民族の文化を継承していく場所ということが分かりました。」
◇(『ルラルさんのだいくしごと』 を担当された方より)「このお話、おもしろいです!」
◇ 「中国には助けたきつねが恩返ししてくれるお話があります。アジア圏で共通するおはなしがありますよね。」
社員の皆さまにとって、絵本づくりを通じて教育支援に関わるこの機会は、DKSH様が大切にされている「地域社会への前向きな貢献」という考え方にもつながっているとお伺いしております。
様々な企業様にワークショップを開催いただいているなかで、参加者さまとシャンティを繋いでくださるご担当者の方から、いつもとても温かいお言葉をいただきます。この場を借りて御礼を申し上げます。
DKSHジャパンの皆さま、今年も「絵本を届ける運動」にご参加いただき、誠にありがとうございました!
次回またお会いできることを楽しみにお待ちしております。
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◆ワークショップについてのお問合せはこちら
シャンティ国際ボランティア会 「絵本を届ける運動」担当
<写真の絵本>
『おおきくなったら、なんになる?』 著:刀根里衣 NHK出版
『とどくかな』 作:三浦太郎 偕成社
『ぼくとクッキーのなかなおり』 作・絵:かさいまり ひさかたチャイルド
『ルラルさんのだいくしごと』 作:いとう ひろし ポプラ社
『かぞえてみよう』 作:さかざきちはる 白泉社
『やっぱり おおかみ』 作・絵:ささき まき 福音館書店