【翻訳絵本づくりワークショップ開催報告】てらスクール参加の皆さまと一緒に
2025年7月29日(火)、東京グランドホテルにて、シンク・ジ・アース様主催による「てらスクール×SDGs for School」という夏休みイベントが開催されました。
今回、このイベントの前半部分の枠で、翻訳絵本づくりのワークショップを実施いただきました。
てらスクールとは、曹洞宗の方と中学生・高校生・大学生、先生など様々な立場の方々が、”SDGsに関する様々な情報を発信していこう!” と集まったグループです。
この日は「それぞれ学校は別々です」という高校生3名と、大人3名、曹洞宗の方2名の、合計8名の皆さまにお集まりいただきました。
はじめに、学生メンバーより今回のワークショップを計画した経緯を発表いただきました。
お話の中で、いま幼稚園でボランティア活動をしており、そこで絵本に触れる機会があったこと。さらに、読み聞かせを通して、絵本が子どもたちに与える力があると知ったことを教えてくださいました。こうした体験から、国際協力に繋がる「絵本を届ける運動」に参加することの意義を考えてくださったそうです。ご自身の言葉と想いで、丁寧に語ってくださいました。
次に、『これまでの てらスクールの活動』と題し、スクリーンに投影しながら、学生の発表が続きます。

2021年にスタートし、今年で活動5年目を迎えられたそうです。
続いてシャンティからは、簡単な団体紹介と、事業紹介を兼ねて、以下の動画を観ていただきました。
上映中、うんうんと頷きながらご覧になる方や、メモを取って見ている学生の方の姿もありました。
ワークショップでは、通常、翻訳絵本作りに設ける時間はだいたい40分~1時間程度を目安としています。絵本の難易度によっても変わりますが、この日取り組んだ絵本は、難易度の一番高い2冊です。

作成いただく絵本は、難易度(★1~3)を設けています。
作り方を説明した後は、早速翻訳絵本作りに取り掛かっていただきました。

『ルラルさんのだいくしごと』の翻訳シールを切る様子
参加者の皆さま、とっても集中力が高く、真剣に作業が進みました。

『ワンガリ平和の木』に翻訳シールを貼る様子
それぞれの絵本でページ数が多く、ハサミを切る手に「跡がつきました…!」と見せてくれた学生さん。シールをすべて貼り終えた人は「ふぅー!」と深呼吸し、達成感の声があがります。
そして仕上げに、現地語のあいうえお表を見ながら名前を書いていきます。
現地語を調べながら、お名前シールの中にメッセージを一言添えてくれた方もいました。
全員が翻訳絵本を作り終え、作成開始から1時間と少し経過したところで、ワークショップは終了いたしました。
今回作成いただいた絵本は、来年の2月に船便に載せて、ミャンマーと、ミャンマー(ビルマ)難民事業の各事務所に輸送予定です。
現地に届いたあとは、シャンティが活動している学校図書室や、移動図書館車両に配架されていき、最終的に子どもたちの手に渡ります。
「てらスクール×SDGs for School」のワークショップにご参加いただいた皆さま、この度は貴重な機会をいただきまして、誠にありがとうございました。
◆本日参加してくださった高校生含む、てらスクールのメンバーが執筆した「SDGs for School×曹洞禅 -The Fifth Year-」の記事はこちらからお読みいただけます。
◆2025年度の「絵本を届ける運動」の申込はこちらより受付中です。
◆ワークショップについてのお問合せはこちらからどうぞ。
シャンティ国際ボランティア会 「絵本を届ける運動」担当
<写真の絵本>
『ルラルさんのだいくしごと』 作:いとう ひろし ポプラ社
『ワンガリの平和の木』 作:ジャネット・ウィンター 訳:福本友美子 BL出版