【翻訳絵本づくりワークショップ開催報告】ジョーンズ ラング ラサール株式会社(JLL)の皆さま〈2025年度〉
2025年9月17日(水) 午後、ジョーンズ ラング ラサール株式会社(JLL)様主催により、翻訳絵本づくりのワークショップを開催いただきました。
この度は社員の方を対象に、会場とオンラインのハイブリット方式での実施となりました。
JLL の皆さまには、毎年継続してご参加いただいており、この日も「これまでに参加したことがある方~!」という質問に、半数ほどの方が手を挙げてくださいました。
※2024年の様子はこちらのブログでご紹介しております。
ワークショップでは、まず冒頭でシャンティの団体紹介をさせていただきました。
「教育には人生を変える力がある」として、シャンティで大切にしている、【本、人、場所、活動】の4つの軸について、スライドを用いてご紹介しました。
活動地での主な活動は、以下のように大きく4つの軸として掲げています。
・本 :現地で絵本や紙芝居の出版、絵本を届ける運動
・人 :学校の先生や図書館員を対象に、絵本の読み聞かせなどの育成研修
・場所:学校校舎や図書館の建設、整備
・活動:移動図書館活動や、図書館運営、おはなし会の実施 ……等
子どもたちが学びの機会を得るため、シャンティではこうした一連の仕組みづくりを行っています。
つづいて、この日 JLL 様に作っていただく絵本が届く地域のこと、子どもたちはどのように絵本を読み、また図書館員たちはどのように読み聞かせをしているかについて、シャンティが公開している “ミャンマー「はじめて」の物語” という動画をご覧いただきました。
ミャンマーの公共図書館員のティン・ティン・レッさんが、 「はじめて」の学校で読み聞かせをする日を映像にまとめたもので、シャンティの公式YouTubeチャンネルからもご覧いただけます。
ご覧になった方より、「映像、すごく心にしみました……。やはり実際に現地での様子をこうして観ると、より実感がわきますね」としみじみと感想を伝えてくださいました。
そしてここからは、翻訳絵本づくりのパートに入っていきます。
現地の言葉が印刷されたシールをはさみで切っていきます。初めての方も、そうでない方も、皆さまペース良く進んでいきました。
翻訳絵本づくりでは、届ける先の地域の言語で、ご自身の名前を記入いただきます。
このお名前書きも、JLL の皆さまは大変楽しく取り組んでくださいました。中には、カレン語(ミャンマー・タイの北部の言語)の文字の形が「かわいい!」と夢中になっている方もいらっしゃいました。
さて、ここで JLL の皆さまよりいただいた「参加者の声」をご紹介いたします。
◇「ずっと参加したかったので嬉しいです。とっても楽しいですね!」
◇「インターネットが当たり前の現代にいて、地域が違うだけでここまで差があるのかと考えさせられました。」
◇(『ワンガリの平和の木』 を担当された方より)
「導入が絵本と思えないくらいに壮大で映画のようでした。お話の内容も考えさせられます。」
◇ 「今日を楽しみにしていました。家族にも勧めたいと思います。」
毎年お取組みいただいている企業の方が、何より楽しそうに取り組んでくださる様子が嬉しくもあり、印象的でした。
絵本を届ける先はもちろん、作り手側も、ともに笑顔となる支援の温かさ、「絵本を届ける運動」の魅力をあらためて感じることができたワークショップとなりました。
そして、参加者さまとシャンティを繋いでくださるご担当者の方のご尽力に、心より御礼を申し上げます。
ジョーンズ ラング ラサール株式会社(JLL)の皆さま、今年もたくさんの笑顔とともに「絵本を届ける運動」にご参加くださいまして、誠にありがとうございました!
皆さまがお作りいただいた絵本は、シャンティが責任をもって現地へ届けてまいります。
◆2025年度の「絵本を届ける運動」の申込はこちら
◆ワークショップについてのお問合せはこちら
シャンティ国際ボランティア会 「絵本を届ける運動」担当
<写真の絵本>
『おおきくなったら、なんになる?』 著:刀根里衣 NHK出版
『ルラルさんのだいくしごと』 作:いとう ひろし ポプラ社
『ワンガリの平和の木』 作:ジャネット・ウィンター 訳:福本友美子 BL出版