2026.03.19
絵本を届ける運動

「絵本を届ける運動」インターンが選ぶおすすめ絵本(2026年度収集絵本より)

スタッフの声
書籍紹介
絵本

こんにちは。昨年の秋より「絵本を届ける運動」インターンシップに参加しております、ムカルジーと申します。

私は、過去にフィールドワークで訪れたインドの大学で、図書館を案内してくれた学生が「日本語の絵本が欲しい」と何度も話していたことが強く印象に残っています。その経験から、日本の絵本を海外に届ける方法を探していたところ、シャンティ国際ボランティア会の活動を知り、「絵本を届ける運動」に参加させていただくことになりました。

インターンでは、届ける絵本の選書にも関わらせていただきました。その過程で、子どもの頃には出会えなかった素敵な絵本を知ることができました。また、懐かしい絵本にも数多く再会し、読み進めるうちに当時の記憶が蘇り、思わず手を止めて読みふけってしまうこともありました。

絵本は、過去の思い出と強く結びつき、まるで心のタイムカプセルのようだと感じます。一粒の種から植物が育つように、一冊の本が子どもたちの心に未来への希望や世界への好奇心を育んでいくことは、本当に素晴らしいことだと思います。

2月には、昨年度分の絵本の発送作業が無事に終了しました。一冊一冊、心を込めて作られた翻訳絵本が海を渡り、遠く離れた子どもたちのもとへ届く日を、今からとても楽しみにしています。

今回は、2026年度に収集する絵本の中から、私のおすすめの一冊をご紹介いたします。特に皆さまに読んでいただきたい一冊を厳選いたしました。

きつねのおきゃくさま』(文:あまんきみこ、絵:二俣英五郎、出版社:サンリード)

はらぺこのきつねのもとにやってきたのは、やせたひよこにあひる、うさぎのお客さま。神さまのようにもてなしたきつねは、3人の感謝の言葉に、なんだか嬉しくなってしまいます。ところがある日、大きな狼がやってきて……。最初は打算から始まった親切が、やがて本物のやさしさへと変わっていきます。

「やさしい」「しんせつ」「かみさまみたい」──何気ないその言葉が、はじめは利己的だったきつねの心を動かし、やがて運命を変えていきました。

「思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから」

これは、マザー・テレサの言葉として知られています。

皆さんには、このきつねのように人生を変えられた言葉はありますか。人はよくも悪くも、誰かからかけられる言葉によって影響を受けるものです。また、自分の発する言葉が、誰かの人生を変えることもあります。

本作は、そのような「言葉の持つ力」や「言葉の重み」を感じさせてくれる一冊です。ぜひこの本を読んだ後は、大切な家族や友人に、やさしくあたたかい言葉をかけてみてください。

シャンティ国際ボランティア会では、「絵本を届ける運動」を通じて、日本の絵本を翻訳し、カンボジアやラオス、ミャンマー、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプの子どもたちへ届けています。届ける作品は毎年、現地のニーズや声を丁寧にくみ取りながら選ばれています。さらに、単に絵本を届けるだけでなく、現地の図書館員を対象とした読み聞かせの研修も実施し、子どもたちと絵本を結びつける環境づくりにも力を注いでいます。

これから広い世界へ歩み出す子どもたちにとって、心を照らす一冊の絵本は、かけがえのない学びの入り口となります。より多くの子どもたちにその機会を届けるため、ぜひこの活動に参加してみませんか。ご関心をお持ちの方は、是非以下よりお申込みをお待ちしております。

お申し込みはこちらから

絵本を届ける運動インターン ムカルジー