2024.09.25
絵本を届ける運動

【翻訳絵本づくりワークショップ開催報告】新宿区立大久保図書館で小中学生の皆さまにつくっていただきました

絵本
講演・ワークショップ

新宿区立大久保図書館で翻訳絵本づくりワークショップを開催しました。

このワークショップは、新宿区立大久保図書館が企画している「子ども読書リーダー講座」の一環で、毎年「絵本を届ける運動」に参加していただいています。

開催された9月8日(日)、東京は残暑の厳しい気温33.6度になりましたが、会場には小学生と中学生たちが集まってくれました。2学期が始まったばかりの子どもたちは元気いっぱいで、シャンティ職員のお話も真剣に耳を傾けてくれました。

会場には5タイトルの絵本が並び、好きな絵本を選んでもらって翻訳絵本づくりがスタートしました。

今回作成いただいたタイトルの一つ『かぞえてみよう』(白泉社)は動物や昆虫が愛らしく描かれ、数字が1から順番に登場します。「ぼくは4までできたよ」と言いながら、同じ絵本をつくっていたお友だちと翻訳絵本づくりの進捗を確かめ合いました。

翻訳シールのハサミを入れる位置は「黒線の内側2mm」のところをお願いしています。注意深く、丁寧にハサミで翻訳シールを切り取ってもらいました。

「できました!」と言って完成した翻訳絵本を見せてくれて、まだ作りたいと図書館員さんに話し、2冊目の翻訳絵本をつくってくれました。中には3冊の翻訳絵本を作ってくれた方もいました。

今読んでいる本のタイトルを教えてくれたご参加者の方もいらっしゃいました。迎えにきたご両親に自分で作った翻訳絵本を見せていました。「すごいね!」と話してくれたお父さんとお母さんと一緒に、絵本が届く国について「参加のしおり」を読んで確かめてくれていました。

普段通っている学校は違うけれど、習い事や図書館で会ったことがあると話してくれ、この翻訳絵本ワークショップをきっかけにお友だちになった中学生の子たちもいました。

たくさんの人の手を渡り届けられる翻訳絵本です。今回作っていただいた絵本は来年現地の子どもたちの手元に届きます。絵本がつなぐ温かいご縁を感じたワークショップでした。

ご参加いただいた小中学生の皆さま、ありがとうございました。

会場では、シャンティの活動国に関連する書籍を閲覧できるように並べてくださり、翻訳絵本づくりの時間には、ミャンマーの伝統音楽をBGMに流してくださいました。アジアの国への好奇心を高め、深みのあるワークショップになりました。図書館員の皆さま、ご協力いただき、ありがとうございました。

 

今回つくっていただいた絵本は、下記の5タイトルです。来年2月に、カンボジア、ラオス、ミャンマー、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプに向けて、日本を出発する予定です。

『おふねに のって』著者:スギヤマカナヨ 赤ちゃんとママ社

『かぞえてみよう』著者:さかざきちはる 白泉社

『たまごのあかちゃん』ぶん:かんざわ としこ、え:やぎゅう げんいちろう 福音館書店

『どうやって ねるのかな』薮内正幸 福音館書店

『どうすればいいのかな?』文:渡辺 茂男、絵:大友 康夫 福音館書店

 

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