2025.06.20
絵本を届ける運動

【翻訳絵本づくりワークショップ開催報告】セールスフォース・ジャパンの皆さま

講演・ワークショップ

2025年6月3日(火)午後、株式会社セールスフォース・ジャパン様 主催により、翻訳絵本づくりのワークショップを開催いただき、社員の方を対象に、翻訳絵本づくりを行いました。

セールスフォース・ジャパン様は、こちらのブログでのご紹介は初めてですが、翻訳絵本作りの開催は定期的に実施いただいております。今回も社員研修のプログラムの一環として実践くださいました。

ワークショップでは、カンボジア・ラオス・ミャンマー・およびミャンマー(ビルマ)難民キャンプの子どもたちに届けるために、クメール語・ラオス語・ビルマ語・カレン語、合計43冊の翻訳絵本を作成いただきました。社員の皆さま、この度も本当にありがとうございます!

セールスフォース様のほうから「この機会にデジタルデトックスをしましょう」と、社員の皆さまにお声掛けいただき、それぞれお手持ちのパソコンを閉じて、ワークショップのスタートです。

最初にシャンティ職員から、活動地の子どもたちが絵本を通して学ぶためにシャンティが行っている活動についてお話し、「本の力を、生きる力に。」と題した絵本を届ける運動についてのご紹介映像をご覧いただきました。その後で、つくり方を説明し、皆さまに取り組んでいただきました。

 

動画は、タイ国境のミャンマー(ビルマ)難民キャンプの映像をご覧いただきましたが、同じミャンマーのカレン語を担当された方は「より実感がわきますね」「心をこめてつくります…!」と笑顔でお伝えくださいました。

また、説明を行った職員に対しても、「映像を観たあと、スライドで説明を聞いていたら心が洗われました。」などとお伝えくださった方もいらっしゃいました。

何度もお呼び立ていただいている企業様からこの様なお声をいただけることは、シャンティとしても感謝の気持ちに包まれます。

皆さまには、はじめに、取り掛かる絵本をお読みいただいてから、シールを貼っていただいています。絵本の感想についても、子どもと同じ目線に立って「めちゃいいお話でした…!」と笑顔とともに感想を伝えてくださる場面も多々生まれました。

 

会場内は、セールスフォース様のその場のご提案で、会場のミュージックとして、タイのポップスをチョイスいただき、アジアの雰囲気に包まれたワークショップとなりました。

はさみで翻訳シールを切る工程も、ご自身のお名前を現地語で記入する際にも、皆さま集中しつつも「絵本づくり、楽しいです!」と反応くださり、こちらも笑顔をいただきました。

 

この他にも、ご参加者様よりお寄せいただいた声をご紹介いたします。

——————————————————————————————–

◇「以前にボランティアでカンボジアに行ったことがあります。絵本も、クメール語を選びました。」

◇ 「『はらぺこあおむし』は子どもが好きなタイトルで、家でよく読んでいます。今回もその絵本を選びました。(「参加のしおり」を見ながら)この絵本も、この絵本も持っています。思い入れのある絵本は、より実感が出ますね。」

◇『ぼくとクッキーのなかなおり』はとても素敵なおはなしで心に染みました。

◇「自分が作ったこの絵本が現地に届くんですもんね…、心こめて作らなきゃですね。(名前を書きながら)自分の名前を現地で呼んでほしいので(苗字は書かず)、シンプルに名前だけを書きました!」

◇ (実際に現地で使われた絵本をご覧になった方より)「こんなにボロボロになるまで読んでくれるんですね。このページとか、人気で何度もめくられた跡があって……。」

◇小学生の頃に教科書で『もったいないばあさん』を読みました。今回翻訳絵本づくりをできることが嬉しいです。

——————————————————————————————–

今回作成いただいた翻訳絵本が現地に届くのは、2026年以降の予定です。各地の子どもたちに、シャンティが責任を持って、大切に届けてまいります。

 

また、絵本を届ける運動について、2025年はカンボジア、ミャンマー、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ、タイにある移民学校、ラオスへ合計18,137冊の絵本を届ける予定です。今年度はあと、5,500冊以上の翻訳絵本が必要です。

2025年度の「絵本を届ける運動」の申込はこちらからご覧ください。

ワークショップについてのお問合せはこちらより、ぜひお待ちしております。

 

あらためまして、株式会社セールスフォース・ジャパンの皆さま、「絵本を届ける運動」にご参加いただき、誠にありがとうございました!次回もどうぞよろしくお願いいたします。

 

シャンティ国際ボランティア会 「絵本を届ける運動」担当

——————————————

<写真の絵本>

『ぐりとぐら』 作:なかがわ りえこ 絵:おおむら ゆりこ 福音館書店

『おおきなかぶ』 再話:A・トルストイ、訳:内田莉莎子、画:佐藤忠良 福音館書店

『てぶくろ』 ウクライナ民話 訳:うちだりさこ 画:エウゲーニー・M・ラチョフ 福音館書店

『はらぺこあおむし』 作:エリック・カール 訳:もり ひさし 偕成社

『とどくかな』 作:三浦太郎 偕成社

『もったいないばあさん』 作・絵:真珠まりこ 講談社

『ぼくとクッキーのなかなおり』 作・絵:かさいまり ひさかたチャイルド

『おおきくなったら、なんになる?』 著:刀根里衣 NHK出版

『かぞえてみよう』 作:さかざきちはる 白泉社