【翻訳絵本づくりワークショップ開催報告】大和証券グループ本社の皆さま
皆さま、こんにちは。まずは、こちらのよく読みこまれた絵本をご覧ください。

『ぐりとぐら』 作:なかがわ りえこ 絵:おおむら ゆりこ 福音館書店
写真の絵本は、カンボジアで実際に子どもたちが読んでいた一冊です。
中面のページは、何度も何度も読むうちに破れて、現地の図書館員がテープを留めて修繕した跡も残っています。
シャンティでは、教育支援を受けることが難しいアジアの地域の子どもたちに向けて、日本語の絵本に現地の言葉のシールを貼り、活動地に『絵本を届ける運動』を行っています。
支援者の皆さまの手で製作された絵本が、実際に、写真のような “ぼろぼろ絵本” になるまで読み込まれ、子どもたちが繰り返し手に取って読んでいた様子が伝わってきます。
さて、今回もそんな『絵本を届ける運動』のワークショップを企業様に開催いただきました。
2025年6月16日(月) に訪問させていただいたのは、大和証券グループ本社 様です。
ご終業後にお集まりいただき、司会の方より、「役職関係なくフラットに活動していきましょう!」とお声かけいただきながら、和やかに翻訳絵本づくりを行っていただきました。

まずは、シャンティの活動についてお話をさせていただきました。
今回、60名ほどのご参加者様にお集まりいただきました。担当者の方からは、シャンティ職員の説明を聞き、「”意欲的に楽しく参加できた” との声が多かった」と伺うこともでき、とても嬉しく思います。

翻訳シールを、文章のかたまりごとに切っていきます。「シールの形に違いがあって関心しました」といった感想もいただきました。
参加された皆さまからお寄せいただいた声を、いくつかご紹介させていただきます。
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◇(ボロボロ絵本の『ぐりとぐら』を見て)とても懐かしいです。こんなにボロボロになるくらい読まれるのですね。カステラのページもこんなにボロボロですね。
◇(シャンティの紹介映像を見て)子どもがお母さんに絵本の読み聞かせをしている場面がとても印象的でした。実際このように絵本が読まれているんですね。
◇カレン語に書き順はあるのでしょうか。
◇『もったいないばあさん』を読む子どもたちの反応が気になります。
◇『へろへろおじさん』の絵がかわいい!
◇『ぼくとクッキーのなかなおり』とてもよかったです。
◇子どもと一緒に翻訳絵本作りをすると楽しそうと思いました。作った絵本に愛着が湧きすぎて、絵本を自分のものにしたくなっちゃう子もいそうですね。
⇒配架計画のもと実施しているプログラムにて、絵本はすべて行き先が決まっています。現地に送る分が無くなって困ることがないよう、絵本は必ず返本いただきますようお願いしております。また、夏休みの自由研究として絵本をつくってくれる子どもたちもいます。よろしければぜひご参加ください。
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絵本をとおして、おひとりおひとりの人生体験に響くような経験へと繋がっていく、そのようなことを感じました。
今回作成いただいた翻訳絵本が”ぼろぼろ絵本” になるまで、深く読み継がれていくことを想います。

全部で10種類の絵本を作成いただきました。
この度完成した翻訳絵本を届ける地域は、以下のとおりです。
◇地域 :カンボジア/ラオス/ミャンマー/ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ
◇対象言語:クメール語/ラオス語/ビルマ語/カレン語
大和証券グループの皆さま、貴重なお時間をいただき、ほんとうにありがとうございました。
手がけていただいた絵本は、シャンティが責任をもって現地の方々のもとへと届けてまいります。
今後もワークショップの機会をとおして、「本の力を生きる力に」活動を続けてまいります。
◆2025年度の「絵本を届ける運動」の申込はこちらからご覧ください。
◆ワークショップについてのお問合せはこちらより受付ています。お気軽にお問い合わせください。
シャンティ国際ボランティア会 「絵本を届ける運動」担当
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<写真の絵本>
『はらぺこあおむし』 作:エリック・カール 訳:もり ひさし 偕成社
『てあらいできるかな』 作・絵:きむらゆういち 偕成社
『どうすればいいのかな?』 文:わたなべ しげお 絵:おおとも やすお 福音館書店
『あつい あつい』 作:垂石 眞子 福音館書店
『へろへろおじさん』 作:佐々木 マキ 福音館書店
『ぼくとクッキーのなかなおり』 作・絵:かさいまり ひさかたチャイルド
『もったいないばあさん』 作・絵:真珠まりこ 講談社
『おおきくなったら、なんになる?』 著:刀根里衣 NHK出版
『わたしの』 作:三浦太郎 こぐま社