【翻訳絵本づくりワークショップ開催報告】東北福祉大学の学生の皆さまと一緒に
2025年6月26日(木)、宮城県の東北福祉大学の学生の皆さまと一緒に、翻訳絵本づくりのワークショップを行いました。
今回のワークショップは、松源寺様よりお申込みいただいた「絵本を届ける運動」30冊セット分を、学生の皆さまを中心に作成いただきました。
開催にあたり、弊会の理事でもある松源寺 東海住職(写真上・右)よりご挨拶いたしました。その後、シャンティ職員による団体紹介を行いました。映像「本の力を、生きる力に。」を上映し、現地に届いた絵本が子どもたちにどのように読まれ、図書館員たちが読み聞かせをしているかについてご覧いただきました。翻訳絵本のつくり方を説明した後に、学生の皆さまに好きな絵本や気になる言語を選んでいただいて、翻訳絵本づくりをスタートしました。
ワークショップの様子を写真と共にお伝えいたします!
ラオスに送るタイトル『ダメ!』をつくりながら、学生から「この本を読んだ子どもたちが、勇気をもってくれたらいいなと思います。」というコメントをいただきました。絵本が届く現地の子どもの様子を思い浮かべていただいていて嬉しく思いました。
「図書館情報学の先生すすめで参加しました。カレン語という言葉を初めて知りました。自分がつくった翻訳絵本が、タイ・ミャンマー国境に届くと思うと感慨深いです。」
ミャンマー(ビルマ)難民キャンプに届けるカレン語の絵本をつくってくれた学生の声です。先生のすすめでご参加いただいたことも嬉しく思います。
お名前シールにも日本語と現地語で丁寧に名前を書いていただき、有難かったです。
当日はサンタピアップみやぎボランティア会の青年僧の方にもお越しいただき、会場での机やいすの設置や切れ端の回収、翻訳絵本づくりなど、多くのご協力をいただきました。ありがとうございます!
翻訳絵本をつくってくれた学生からいただいたご感想を一部ご紹介いたします。
・『ぼくのパン わたしのパン』の中で「おもちみたい」という表現が出てきます。現地の子どもたちはどのように読むのかな、と想像しながら翻訳絵本を作成しました。
・『すごいぞ!!きょうりゅう』(クメール語)の翻訳絵本をつくってくれた学生からの感想です。「今年カンボジアに行きます。きょうりゅうのタイトルをつくりました。この絵本を読んでくれた子どもたちが、研究員になったり、夢をもってほしいなと思いました。」
参加した皆さまに、現地の子どもたちに届くことを思い浮かべて翻訳絵本づくりをいただけたと思います。
ワークショップの最後に、弊会の元役員であり今年1月に逝去した八木澤克昌氏が卒業生であることを学生の皆さまにご紹介させていただきました。八木澤氏のインタビュー記事は下記リンクよりお読みいただけます。
様々なつながりとともに、多くの皆さまに支えられて「絵本を届ける運動」が実現することを、あらめて実感いたしました。
ご参加とご協力に、心からの感謝を申し上げます!
「絵本を届ける運動」では、ワークショップを通して皆さまと一緒に翻訳絵本を作るワークショップをご提案しております。
対面もしくはオンラインでもご案内いたしておりますので、ご興味のある方は是非「絵本を届ける運動」までお問合せくださいませ。
お問い合わせはこちらからどうぞ。
絵本を届ける運動
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<写真の絵本>
『ワンガリの平和の木』 作:ジャネット・ウィンター 訳:福本友美子 BL出版
『ルラルさんのだいくしごと』 作:いとう ひろし ポプラ社
『ぼくのぱん わたしのぱん』 文:神沢 利子 絵:林 明子 福音館書店
『すごいぞ!!きょうりゅう』 作・絵:鎌田歩 教育画劇
『ダメ!』 原作:くすのき しげのり 絵文:いもと ようこ 佼成出版社
『ぼくとクッキーのなかなおり』 作・絵:かさいまり ひさかたチャイルド