2023.09.29
絵本を届ける運動

【絵本ワークショップ】鳥取県立人権ひろば21「ふらっと」にて開催しました!

SDGs
参加者の声
絵本
講演・ワークショップ

こんにちは!絵本を届ける運動のインターンシップに参加させていただいております。矢野です。

今回はシャンティ国際ボランティア会が海外での活動内容を知っていただくために開催しているイベントの様子を、ブログを通じて皆さまにもお届けします。

この度、2023年7月22日(土)と8月4日(金)に、鳥取県立人権ひろば21「ふらっと」にて、合計3回の絵本ワークショップを開催しました。

各ワークショップでは、学生の方を含めたくさんの方に参加いただきました。誠にありがとうございました!

 

絵本ワークショップの様子をご紹介させていただきます。

まず、シャンティ国際ボランティア会の活動と「絵本を届ける運動」について知っていただくためにオンライン形式で講演を行いました。

担当職員の吉田が登壇し、絵本が届く先の一つであるミャンマー(ビルマ)難民キャンプを取り上げ、状況についてお話ししました。

ウェブカメラを使用し、会場内の様子を映してくださいました。皆さまが真剣に聞き入ってくださっています。

講演では職員からの話の他に、「本の力を、生きる力に。」という映像をご視聴いただきました。

映像では、現地で絵本を開く子どもたちの様子や、子どもたちに読み聞かせを行う図書館員の思いなどをご紹介しております。

講演や映像を通して、難民キャンプの状況や、アジアで生活する子どもたちの学びを身近なものにするための取り組みなど、活動について知っていただける機会になったかと思います。

講演の後に、翻訳絵本づくりに取り組んでいただきました。

絵本の本文が各国の言葉に翻訳されたシールを、日本語のテキストの上に貼り付けていきます。
ご参加いただいた皆さまに丁寧に絵本をつくっていただきました。

手元に集中し、真剣に取り組んでくださっている様子です。

翻訳シールの黒い線が残らないように、枠線の内側を丁寧に切ってくださっています。

 

 

ご参加者の方からいただいたご感想やご質問について、一部ですがご紹介させて頂きます。

【ご感想】

・素敵な時間をありがとうございました。映像の字が読めないお母さんに子どもが読み聞かせをしているエピソードが印象的でした。

・難民キャンプの厳しい現実を知りました。難民キャンプから出入りできない事、仕事に就けない事は大きな課題だと思いました。でも、そんな中で絵本が生きる力になるという言葉を信じての活動はすてきだと思いました。

・『ミリーのすてきなぼうし』のラオス語絵本を作りました。子どもたちが楽しい想像力を働かせられそうな絵本と思いました。
ラオスの子どもたちに届くことが楽しみです。

・私はカレン語を担当しましたが、カレン語に訳された文章を貼ることで、ミャンマーやタイの子どもたちにこの本がたくさん読んでもらえると思うと、楽しく作業ができました。

・キャンプで生まれ育った子どもたちは絵本を通して外の世界を知るということが印象深く、翻訳絵本を作るにあたって思いを込めて制作することができ、貴重な体験となりました。

・映像で観た子どものキラキラした瞳や親の気持ちがとても印象的でした。紛争や戦争など争いがなくなり皆が思う場所で暮らし、なりたい仕事を選べる世界になることを願います。楽しく参加できたことに感謝します。

・普段何気に読んでいる絵本だけど、絵本を読むことで変わることや考えることもたくさんあるんだと思いました。今回はラオス語の絵本を作ったけど、どの国の人も読める絵本がたくさん増えてほしいです。

・難民キャンプの外に出られないということに驚きました。外部との交流ができず閉ざされた中での暮らしはさぞ苦しいだろうと思いました。でもそんな中絵本を手にした子どもたちの穏やかな表情にほっとしました。また協力させていただきたいなあと思いました。

・国の支援が理解がえられないと、どうしても苦しい思いや貧困がずっと続いたままなので、どうにかして、生きていくにはどうしたらいいかとか、安心・安全でいられるにはどうしら良いのかなど考えていく必要があるかと感じました。

 

質疑応答の時間には、難民キャンプの識字の状況や、絵本に出てくる動物が実際にキャンプのある地域でもなじみがあるのか、など様々なご質問をいただき、

皆さんのご関心の高さが伝わってきました。

この度、皆さまにつくっていただいた絵本のタイトルは下記になります。

『おかあさん』 作: 中村徹、絵: せべ まさゆき 佼成出版社
『すてきなあまやどり』 作・絵: バレリー・ゴルバチョフ、訳: なかがわ ちひろ 徳間書店
『ちびゴリラのちびちび』 作: ルース・ボーンスタイン、訳: 岩田 みみ ほるぷ出版
『きょうりゅうたちのおやすみなさい』 ジェイン・ヨーレン 文/マーク・ティーグ 絵/なかがわちひろ 訳 小峰書店
『もうちょっと もうちょっと』 きむら ゆういち 文 / 高畠 純 絵 福音館書店
『たいそうするよ-1、2、3、はい!-』 作: 高畠 純 光村教育図書
『どうろをつくる じどうしゃ』 作・絵: 鈴木 まもる 金の星社
『ぱくぱく はんぶん』作: 渡辺 鉄太、絵: 南 伸坊 福音館書店
『ミリーのすてきなぼうし』 きたむら さとし 作 BL出版
『あなたのいえ わたしのいえ』 加古 里子 ぶん・え 福音館書店

ビルマ語、クメール語、カレン語、ラオス語の翻訳絵本を作成いただきました。

 

本ワークショップは、公益社団法人鳥取県人権文化センター様主催の元、鳥取県立人権ひろば21「ふらっと」を会場として開催いただきました。

ご参加いただいた皆さま、お力添えをいただいた皆さまに改めて感謝申し上げます。

ご協力ありがとうございました。

 

シャンティ国際ボランティア会
絵本を届ける運動 インターン 矢野