やべみつのり先生とのアフガニスタン紙芝居出版
サラーム!東京事務所からの遠隔でアフガニスタン事務所を担当する真屋です。
先日はアフガニスタン北部での金曜日礼拝を狙ったモスクでのテロ事件で大勢の方が犠牲となりました。子どもが自爆を行った可能性があると報道されており、とても胸が痛みます。
また、中学、高校の女子学生が大半の県で未だ登校が許されていない状況です。女の子たちは外に出ることすら怖いという声も聞きます。
さらに、5歳未満の子どもの半数が今後1年間で飢餓に陥る可能性があると言われています。
私も一人の子どもの親として、国を問わず、子どもが子どもらしく生きられるように、小さいことですが、皆さまと一緒に、目の前のできることを一つずつ行っていきたいと思います。
さて先日、シャンティ40年記念対談動画の第一弾として、長年シャンティ活動地での作家育成、作品の制作出版にご協力くださっている絵本作家のやべみつのり先生と、長く図書館事業を実施してきたスタッフの三宅隆史の対談動画を公開させていただきました。
私も昨年、アフガニスタンでの紙芝居、絵本づくりで、やべみつのり先生から現地の画家や職員への熱心なアドバイスを頂き、多くのことを学ばせて頂きました。
例えば、紙芝居においては、”ぬき”が大切であり、その抜くタイミングや、抜き方も一つ一つ丁寧に確認して作成しました。
アフガニスタンの公用語であるパシュトゥン語やダリ語は右から左に読むため、日本とは逆方向の、観客から向かって”左から右にぬく”のが演者にとって一番良いと、再度現地で議論をして確認しました。
こちらやべ先生にもご協力いただき出版した「バイキンさようなら」という紙芝居です。
新型コロナウイルスやその他様々な菌やウイルスへの感染予防のために、主人公のワヒド君とバイキンを通して、楽しく正しい手洗いについて学べる内容となっています。
バイキンが手洗いによりやっつけられる様子の描き方など、子どもたちにわかりやすく伝える方法について、絵と文ともにやべ先生よりアイデアを頂きました。
また本紙芝居のアフガニスタンならではとして、「水がなく手を洗えない場所では、手を洗うまでは手で目や鼻や口を触らないように」というメッセージも含みました。
そしてやべ先生からのアドバイスで、演者向けに、菌やウイルスは目には見えずとても小さいことの補足情報や、演じる際の効果的な紙芝居の抜き方や演じ方も工夫し記載しました。
現在、やべ先生は、埼玉県さいたま市のカフェ土瑠茶で、~アジアに広がる紙芝居~という紙芝居作品展示を11/5(金)までされておられます。お近くの方はぜひお立ち寄りください!
また先生より、2007年にアフガニスタンを訪問された際のスケッチを共有いただきました。
「わたしの宝物」ジャララバード市内の小学校での小学生4、5、6年男子31名へのワークショップ 2007年3月、作・やべみつのり
「カブール動物園で」2007年3月、作・やべみつのり
その他スケッチは、現在実施中のクラウドファンディング(READYFOR)「緊急支援|最悪の人道危機が迫るアフガニスタンの避難民を支えたい」の新着情報(近日公開)で一部公開する予定です。お楽しみに!
~ご支援、ご協力のお願い~
クラウドファンディング(READYFOR)「緊急支援|最悪の人道危機が迫るアフガニスタンの避難民を支えたい」は終了まで残り4日となりました。あと約600万円が必要となっております。この機会に多くの方にアフガニスタンに関心を持っていただけますと幸いです。
皆さまのご支援や、本サイトの拡散(#アフガニスタン緊急支援)等のご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
アフガニスタン事務所調整員 真屋