2020.10.31
海外での活動

カンボジアの学校が再開

カンボジア

チョムリアップスオ。皆さまこんにちは。

カンボジアはただ今「水祭り」の連休中です。
雨期明けを祝い、水の恵みに感謝する祝日で、例年はボートレースやフェスティバルが行われたりしてとても賑やかになりますが、今年は新型コロナウイルスの影響で、それらも中止となっています。

さて、カンボジアでは3月16日から全国で全ての教育機関が閉鎖していましたが、3段階に分けて、学校が再開しています。(先日のオンラインイベントでも少し触れさせていただきました。)

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学校閉鎖中。自宅訪問による先生のフォローアップにより、自宅学習をする子ども。

まず8月後半に第1段階として、新型コロナ感染予防対策の高い基準を満たした私立20校が再開。
そして、9月前半より、第2段階が始まっています。第2段階では、教室内でのソーシャルディスタンス、マスクや手洗い、施設の消毒の徹底、1教室あたりの生徒数の制限、教育省の提供しているオンライン教育や自主学習との組み合わせにより、週当たりの登校回数や授業時間の制限などを条件の元、幼稚園から高校までの学校が再開しています。

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生徒の検温をする先生。

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少人数での授業の様子。

11月からは第3段階が始まることがアナウンスされており、1教室あたりの生徒数や登校日数が増える予定になっています。

学校が再開されたことはとても喜ばしい一方、クラスの人数、登校日数の制限により必然的に学校で勉強できる時間は減ってしまいました。そのため、例えば幼稚園、小学校では国語と算数のみ(カンボジアでは、幼稚園でも指導する科目が決まっています。その話はまた他の機会で…)と、学校で授業が実施されるのは限られた主要教科のみだそうです。
また、学校に追加の予算が配布されるわけではなく、感染予防対策に必要な備品などを揃えるための努力を学校自身がしなくてはなりません。
このように、子どもたちの学習達成度や、学校運営などに対して課題を抱えながらの学校再開になっています。

9月以降、私たちの事務所のあるバッタンバン市内は多くの学校があり、制服を着た子どもたちの姿が戻ってきています。学校での友達や先生と過ごす時間を、子どもたちが楽しむことができますように。

カンボジア事務所 石塚