カンボジアの幼稚園に図書室ができる!
チョムリアップ・スオ。皆さまこんにちは。
昨年より進められてきたバッタンバン市中央幼稚園の新園舎建設がいよいよ大詰めです。そしてその新園舎には「図書室」が開設されます。
先日、新園舎の完成に先立ち、新たに配置される図書館員や先生、教育局の職員を対象に図書館活用に関する研修を実施しましたので、今回はその様子を少し紹介したいと思います。
研修では図書館の基本概念や、図書館運営の基礎知識に始まり、図書館でのアクティビティや図書室や絵本の有効活用など、座学やグループワーク、実践を交えて学びました。
トレーナーによる、本のメテナンスに関するセッション。
メンテナンスだけではなく、利用者である園児たちに、みんなの本をどうしたら大切にできるかを知ってもらうことも重要です。図書館を気持ちよく使うための「おやくそく」も話し合って決めました。
こちらは、絵本や様々な素材を使った「おはなし」の実践法の復習の様子。
(「どうすればいいのかな?」福音館書店)
少し厳しそうな(?)先生も、思わずにっこり。
研修では、子どもたちがより絵本と親しくなれるような取り組みとして日本の図書館でよく見かける、“月間展示コーナー”の計画を立ててもらいました。
「2月はバレンタイン。身の回りの人に好きの気持ちを伝える月間にして、友達や家族に関する絵本特集なんてどうでしょう?」
「12月はお米の収穫の時期なので、お米や野菜、食べ物に関する本を選ぶのはどうかしら?」
など、先生たちも楽しそうに話し合っていました。
図書室が、子どもたちの学びをより豊かにする機能を果たすとともに、子どもたちにとってわくわくする、そしてリラックスできる、大好きな場所の一つになって欲しいと思っています。
完成した図書室の様子は次回のブログで紹介したいと思います。
※本事業は、外務省の日本NGO連携無償資金協力を得て行っています。
カンボジア事務所 石塚