コミュニティリソースセンター(CRC)建設開始しました
こんにちは。ミャンマー国境支援事業事務所の山内です。
ミャンマー国境での新型コロナウィルスの影響は少し落ち着きを見せ、制限されていた村への移動が6月頃から可能になりました。それにより、新たな村でのコミュニティリソースセンター(Community Resource Center:以下CRC)の建設を始めることができました。
昨年は2村でCRCの建設を行い、今年は新たに3村の建設を行う予定です。当初雨季が始まる前の4月頃から建設を始める予定でしたが、新型コロナウィルスの影響で開始が遅延してしまい、村に入ることができるようになった時、3村の内2村は建設開始ができたものの、1村は既に雨季の影響を受け道路状況が悪くなり、建設開始時期を遅らせることが決まりました。
ようやく2村での建設が始まりました!
建設に使用する資材を確認している様子
今回は、今年建設をする3村について少しご紹介します。今後タイ側の難民キャンプから帰還する人達を受け入れる予定があるため、住宅の整備等がどの村でも始まっています。
メラトゥー村
ミャンマーカレン州のミャワディ郡にあります。国境を挟んで反対側のタイにはメラ難民キャンプがあります。学校は2つあり、高校を卒業した後に試験に合格した場合、高等教育を受けることができます。大きな課題は村内に仕事が少ない事や、水と電気が不足していることです。
レパトー村
ミャンマーカレン州のチャイセージー郡にあります。タイ側はバンドンヤン難民キャンプに近くなります。小学校はありますが、ミャンマー政府のカリキュラムと異なるカレン系のカリキュラムを採用している学校もあり、教育資材は不足気味です。大きな課題は仕事が少ないこと、水や教育施設が不足していることです。
タワトー村
ミャンマーカレン州のミャワディ郡にあります。タイ側はヌポ難民キャンプに近くなります。学校は小学校があり、今後高校ができる予定になっています。大きな課題は、道路状況が良くないことや水が不足していることです。
こういった村での課題や教育環境を調べるために、情報を収集した後に実際に村に足を運び、シャンティができることが村の人々に必要なことと合致するか確認していきます。その後村と合意を取ってCRCを建設することを決定しました。
建設開始の前には村と建設場所について協議するため、建設候補地の確認に村を訪問します。
ミャンマー国境含むシャンティの活動地すべてで、新型コロナウィルス対策に気遣いながらの活動が続いていますが、このような新しい村でCRCがどのような発展や貢献を見せていくか、楽しみです。皆様もどうかお気をつけてお過ごしください。
ミャンマー国境支援事業事務所 山内
※CRC事業は、日本財団とのパートナーシップ協定に基づき、外務省より資金援助を受け実施しています。