ラオス:ルアンパバーン夏の風物詩
こんにちは/サバイディー(ສະບາຍດີ)。
ラオス事務所インターンの木村です。
先月8月28日、29日は、ルアンパバーンでは祝日でした。
ラオスにはさまざまな仏事がありますが、毎年旧暦9か月目の15日には先祖をお迎えするBoun Hor Khaopadapdinという行事があり、ルアンパバーンでは毎年それに併せ、ボートレース祭りが行われているのです。
なぜボートレース?と私は不思議に思ったのですが、ラオス旧王朝時代にはボートを使って敵の侵攻を防いでいたことから、旧王朝の王都であったルアンパバーンでは、ボートレースはまちの象徴として毎年盛大に行われているそうです。
そして、このお祭りは首都ビエンチャンなど他地域でも開催され、おもには10月の雨安居(※)明けに行われるようですが、ルアンパバーンでは全国的にも最も早く開催されるとのことでした。
※雨季の一定期間、僧侶たちが寺院にこもり、修行すること。
さて、せっかくなので、当日はボートレース祭りを見に行ってみることにしました。
この日は雨季とは思えないほどの快晴。レースが行われるメコン川支流のカン川沿いには、ぎっしりと露店が並び、多くの見物客でにぎわっていました。
カン川のよく見えるところまで来ると、わらわらと人だかりが。見ると、30mほど向こうで丁度レースが始まったところでした。
各チーム思い思いに彩ったボートに30人以上が乗り、オールで漕ぎながら、あっという間に目の前を通過して進んでいきます。メンバー全員が力を合わせるとこんなにもスピードが出るのかと驚きました。
そして、熱のこもった実況。動画でお伝え出来れば一番なのですが、言葉がわからなくても、聞いているだけで気持ちが高ぶるような臨場感のある実況で、お祭りをさらに盛り上げているようにも感じられました。
このお祭りには前日の予選を含め、全部で数十ものチームが参加していたようですが、私はあまりの暑さに途中で観戦を断念せざるを得ず、結果を見届けることはできませんでした。しかし、お祭りの雰囲気は十分に味わうことができました。
子どもから大人まで楽しめるボートレース祭りで、ルアンパバーンの夏を感じることができた1日でした。
今回もお読みいただきありがとうございました。
ラオス事務所インターン 木村沙弥香