2019.12.16
海外での活動

別れと出会いの一年で受け継がれたシャンティの伝統

ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ

今年も残るところわずかとなりました。

皆さんにとって今年はどんな年だったでしょうか?

難民キャンプの図書館事業に取り組むBRC事務所にとっては、激動の一年でした。今回は変化の連続だった一年を振り返りたいと思います。

●1月~3月
1月から年始の会議が行われ、大きな変化の来る一年の計画を議論しました。また、図書館関係者を集めて交流会を行いました。

難民キャンプの会議
会議の様子

そして、2月から3月はこれまで一緒に働いてきた職員が、事務所を去る別れの季節となりました。

お別れ 集合写真
お別れ前の集合写真

●4月~6月
事務所を離れることになった数名職員の仕事を皆でカバーするようになりました。多少の負荷にはありますが、、難民キャンプの図書館事業の質を落とすわけにはいきません。みんなで助け合って、明るく元気に乗り越えてきました。

道具を作るセイラーさん
道具をみんなで手作り

●7月~9月
今年からミャンマー国境支援事業事務所が立上りました。この事務所は、カレン州のパアンに設立された新しいMBP事務所とBRC事務所をひとつの事務所としています。帰還をはじめとし、急速に変化する国境地域の現状に対応するため、帰還地と難民キャンプの両方から事業を進めていくことが目的です。そのため、二つの事務所の連携を高めていく必要がありました。8月と9月に二つの事務所の全員が集合し、事業についての情報共有や、図書館事業についての技術の共有が行われ、共に歩んでいくための連携が強化されました。

MBP スタッフ

●10月~12月

https://sva.or.jp/wp/?p=36138

コミュニティリソースセンター(Community Resource Centre: CRC)、地域住民への説明会が開催され、事務所のスタッフも全員参加しました。この説明会では、CRCの施設の紹介に加え、住民たちの踊りや弊会スタッフによる読み聞かせなども披露されました。開所後は、日中、大人住民が本を借りに来たり、施設内で読書したり、子どもたちも学校後に通って来ています。CRCの開所前には、BRC事務所のスタッフが中心となって研修会を開き、難民キャンプで行っている図書館活動や運営に関する経験を通じた指導を行っていました。SVAの伝統がまた一つ繋がっていくのを感じました。

MBP 開所前の研修会
開所前の研修会

CRCを利用者する学生
CRCを利用する学生

別れも、新しい出会いもあった今年は、まさに激動の一年でした。しかし、いつまでも戸惑ってはいられません。新しい時代は動き始めています。私たちができることは、これまで培ってきた経験を活かし、これからも難民の人々に寄り添い、経験を共有しながら新しい事務所として事業を推進していくことです。

MBP 集合写真
MBP集合写真

変化が大きい年でしたが、ご理解・ご支援いただきありがとうございました。
来年も、二つの事務所からなるミャンマー国境支援事業事務所をよろしくお願いいたします。
少し早いですが、よいお年をお迎えください。

最後に二つお知らせです。
当事務所は、寄付キャンペーンに挑戦中です。皆様のお力をお貸しいただきたいです。

BRC 寄付 チャレンジ

また、事務所を支えてくれるインターンの方を募集しています。少しでも国際協力に興味があれば、ぜひご検討ください。以下のブログでは、インターンの仕事の内容や募集要項を見ることができます。
インターンの仕事って?
募集要項

ミャンマー国境支援事業事務所インターン 佐藤