2019.10.29
海外での活動

手洗い、歯磨きできるかな?小学校で衛生教育を実施

ラオス

こんにちは/サバイディー(ສະບາຍດີ)。
ラオス事務所インターンの木村です。
10月21日~25日にかけて、ルアンパバーン県内の2郡(ヴィエンカム郡、ナンバック郡)にある2校、チャッカーン小学校、ラックハーシップ小学校にて、各2日間の衛生教育を実施しました。この2校は、弊会が2018年から19年にかけて建設支援した小学校です。
今回の衛生教育は、新学期開始時期に合わせ、児童のみならず住民も対象に手洗い、歯磨き、教室やトイレの清掃などに関する衛生教育を実施することで、コミュニティ全体の衛生意識の向上をねらいとするものです。

今回は、チャッカーン小学校での講習の様子を写真とともに紹介したいと思います。

1日目は住民向けの講習です。
住民向け衛生教育の様子衛生の重要性を説明する現地職員
郡教育スポーツ事務所職員と弊会現地職員が講師を務めました。「清潔にしないとどうなるの」「手洗いをしなければいけないのはどんなときか」などクイズ形式で学んだあと、手洗い、歯磨きの手順をみんなで学びました。
楽しそうに手洗いの手順を学ぶ住民
掛け声に合わせてみんなで手洗いの手順を練習している様子です。皆さんとても楽しそうです。
手洗い、歯磨きの手順は国際的に共通のものですが、このような村では清潔なタオルを用意できないため、自然乾燥させる点が一般的な手順とは異なっていました。

また、校舎を清潔に維持管理するための清掃スケジュールについても話し合いました。「低学年の児童にはどんな作業を手伝わせたらよいか」など具体的な意見も多く出ました。

2日目は児童向けの講習です。講師は、前日に住民とともに講習を受講したチャッカーン小学校の教員が務め、時折、弊会職員が教員の説明をフォローする形で進めました。
住民と同様にクイズやポスターで衛生の重要性や手洗い、歯磨きの手順について学んだ後、弊会が用意した歯ブラシ、歯磨き粉、石鹸を使っていざ手洗い歯磨きの実践です。
約90人の児童が4グループに分かれて手洗い場で歯磨き、手洗いを実施します。
歯磨きの練習を行う児童たち
まずは、歯磨きの練習です。先生が蛇口をひねると、パイプの穴の開いた箇所から水が出ます。
児童たちは手洗い場の両側に立ち、譲り合いながら水を使います。低学年の児童たちが慣れない手つきながら一生懸命歯磨きしている姿が印象的でした。
歯磨きの練習を行う児童たち2
その後、手洗いの練習も行いました。先ほど学んだ手順を思い出しながら、「1、2、3、4、5」の掛け声に合わせて手を洗います。しっかり泡を立てて、洗いにくい場所もしっかり洗うことができていました。児童たちは洗い終わってきれいになった自分の手を、とても満足そうに見つめていました。

より魅力ある学習環境をつくるためには、学校関係者だけなく、地域住民の協力が欠かせません。弊会の学校建設支援では、資材調達や整地等、住民の方々にさまざまな協力を依頼しながら進めていますが、今後も住民の方が主体的に環境整備に関わっていただけるような働きかけが大切だと改めて感じました。

ラオス事務所インターン 木村沙弥香