謎解明!国際協力の仕事!~ネパール出張編~
今日のブログでは、事業サポート課のお仕事の一つ、出張についてご紹介します。
前回の謎解明!国際協力の仕事!~東京事務所編~では、事業サポート課の普段の業務について、ご紹介しました。
私はネパール担当として、普段、Skypeやメールで現地事務所と連絡を取っていますが、出張は直接、現地スタッフと話すことができる、活動を見ることができる貴重な機会です。年に1回か2回、担当国に出張します。
いざネパールへ!
ネパール、首都カトマンズ中心から車で20分、パタンのダルバール広場
シャンティはネパールで、外務省の日本NGO連携無償資金協力の助成と皆様のご支援により、ヌワコット郡、ラスワ郡の被災小学校における防災能力強化事業を実施しています。ネパール出張では、以下のようなお仕事があります。
式典や研修の運営補助
日本人の関係者が式典に出席したり、研修の講師を務めたりするときに、出張して、通訳や運営の補助を行います。
2015年の地震で被災した学校で建設した新校舎の完成式典を行いました。
式典では、政府関係者や校長先生、児童代表の挨拶があります。児童代表のススミタさんは、「私はとても幸せです。なぜなら、私たちは新しく安全な教室でこれから勉強できるからです。私たちの学校は、地震で壊れてしまいました。今、日本の皆さんとシャンティがとても安全な学校を建設してくれました。ナラヤン小学校の全児童を代表して、私たちは日本のご支援者の皆さんとシャンティに、深い感謝を伝えたいです。私たちは永遠に皆さんのことを忘れません。ありがとうございます。」とスピーチしてくれました。
児童代表としてスピーチをしてくれたススミタさん
また、村長や地域住民、児童の保護者たちから成る学校運営委員会などの関係者の挨拶もありました。私は、ネパール語がわかりませんが、熱いまなざしと力強い声だけで、学校を良くしようという決意を感じました。新しい学校の土地は、村の人たちが自分の農地を寄付してくれました。式典には大勢のコミュニティの人々も集まり、学校に対する関心の高さを感じました。
式典に参加した子どもたち
子どもたちによる歌やダンスが素敵でした。子どもたちは民族衣装を着て、伝統の踊りを披露してくれました。式典の前、とても恥ずかしそうに照れていた子どもたちですが、ひとたび舞台に上がると、長い間練習してきた成果を発揮して堂々と観客を魅了していました。
ダンスを披露する子どもたち
ネパールの子どもたちの笑顔
事業の視察や事業の評価
ネパールの事業評価では、車で何時間も山を越えて、少数民族の子どもたちが通っている学校に行きました。自分が普段関わっている一つ一つの書類がめぐりめぐって子どもたちの笑顔につながっていることを感じました。
ネパールでの事業評価の様子は下記のブログからお読みいただけます。
山々を越えて、学校に通う子どもたち
支援対象校に通う子どもたちと提携団体のスタッフ(お名前がシャンティさん!)
新事業の計画や現在行っている事業に関する打ち合わせ
現在、行っている事業に関する打ち合わせや新しい事業の計画も行います。関係者に直接会って、現場を見ることで、たくさん学ぶことができました。
ネパールでは、式典やゲストの訪問の際、来賓者の額に、祝福のティカという赤い粉の染料を塗り、首に歓迎の印であるカダという布をかけてくれることがあります。
私の額の赤い染料がティカ、首にかかっている布がカダです。
ネパールで出会った子どもたちは恥ずかしがりやさんが多かったのですが、慣れてくると人懐っこく、私に話しかけることはできなくても、ふと気づくと後ろにいたり、写真にそっとうつりこもうとしていて、かわいかったです。
写真に写りたい女の子
どうしても写りたい女の子
ネパールについて、もっと知りたくなった方は、こちらもお読みいただけたら嬉しいです。
事業サポート課 竹本