違反すれば罰金、検挙のロックダウンのタイのスラムに暮らすカンボジア等の移民労働者支援ー
バンコクのクロントイ・スラムからアジア地域ディレクターの八木沢です。タイは、非常事態宣言を5月31日まで延長を決定しました。違反すれば検挙、罰金。商業施設等はすでに閉鎖されて1カ月、国境を閉鎖。県外の移動も出来ません。夜間は22時から午前4時まで外出禁止です。外国人の入国も原則禁止。酒類の販売も禁止です。
八木沢も「神経質」、「やり過ぎ」と言われる位、感染防止に細心の注意を払いながら、クロントイ・スラムを拠点にアジア各国の支援活動に関わっています。
今回は、最新のクロントイ・スラムのカンホジアからの出稼ぎ労働者の家族への支援の様子をご紹介します。
クロントイ・スラムのカンボジア人が暮らす家での生活物資配布
スラムの貧困と劣悪な環境、外国人の出稼ぎ労働者の苦難、仕事がない食べられない
クロントイ・スラムにあるロック1-2-3地区は、スラムの中でも最も居住環境が劣悪な地域です。木造二階建ての一軒家に暮らす11家族34人は全員カンボジア人です。クロントイでも四畳半ほどの部屋に1才と4才の幼児と暮らす夫婦の夫は港の荷役の仕事が半減し、妻は清掃の仕事を解雇されました。カンボジアに戻りたくても「お金がない」「国境は閉鎖」「一度戻ったらタイに帰って仕事ができない」。仕事が無ければ、食べられない。カンボジア人は、タイ全土に約130万人暮らしています。
生活支援物資を袋に詰めるシーカー・アジア財団のスタッフ クロントイ・スラム
感染のリスクが最も高いスラムに暮らす出稼ぎ外国人
多くのタイ国内に暮らすカンボジア人は、非常事態宣言で仕事は激減し、劣悪な環境で暮らしています。タイ政府からの緊急の支援金の対象からは対象外。外国人の出稼ぎ労働者は、スラム地域と同時に最も感染の危機にある人々で脆弱層です。今、何より感染の防止と食べる、生きるための生活物資の支援が必要です。
シーカー・アジア財団では、4月25日、まず11家族34人に布製のマスク、インスタント麺、缶詰、ミルク、洗剤、せっけん、パウダー、シャンプー等を家族単位で配布しました。まだ、開始したばかりです。
カンボジア人が多く暮らすクロントイ・スラムの路地裏
カンボジア人の家族が暮らすクロントイ・スラムの家と配布した生活物資
クロントイ・スラムのシーカー・アジア財団の事務所の前
明日、4月28日にタイ政府から正式に緊急事態宣言の延長が閣議を経て宣言されます。
こらからどうなっていくのか不安な毎日が続きます。何より「感染しない」「感染させない」。無理をしないように続けます。「まさかの時の友が真の友」という言葉があります。私のこのシャンティとの関りの原点は「カンホジア難民」への支援でした。今から39年前です。マスクの支援を続けながら出稼ぎカンホジア人支援、自分の原点と真価が問われる毎日です。
2020年4月3日 NHK「ニュース・ウォッチ9」で放映されたマスク支援
@クロントイより 八木沢でした。