2011.11.26
海外での活動

難民キャンプから30年、カンボジア事務所開設から20年

カンボジア

海外事業課カンボジア担当の山室ですマリキータ

今年はSVA創立30年、カンボジア事務所設立から20年という節目の年です。

昨日11月25日、SVAカンボジア20周年記念式典がプノンペンにて行なわれました。

多くの方々に支えられていることに改めて感謝の念を抱くとともに、この場を借りて御礼申し上げます。

カンボジア20周年式典の模様はまたまた次回にご期待いただくとして、
今日はカンボジア難民キャンプから始まったSVAの活動として、その当時の写真をご紹介したいと思いますかお

ほっとシャンティ SVAブログ-カンボジア難民キャンプ時代1     ほっとシャンティ SVAブログ-カンボジア難民キャンプ時代3

1979年のポル・ポト政権崩壊とともに、タイ・カンボジア国境に逃れてきた大量のカンボジア難民。
すでにUNHCRや他国のNGOが救援活動を進めている中、SVAは教育支援活動を開始しました。

ほっとシャンティ SVAブログ-カンボジア難民キャンプ時代6

ポル・ポト政権による焚書政策によりカンボジア語の図書が失われてしまっていたため、
隣国タイの絵本にカンボジア語の訳文をつけて絵本にしたり、タイでカンボジア語の図書を探して
復刻印刷を行なったりしました本

(上の写真は、日本からのボランティアスタッフが本を届けるべく黙々と作業をしている様子)

ほっとシャンティ SVAブログ-カンボジア難民キャンプ時代4      ほっとシャンティ SVAブログ-カンボジア難民キャンプ時代5
当時、難民キャンプでボランティアをしていたスタッフは、「絵本を手にした子どもたちはむさぼるように絵本を読んでいた」と振り返っていましたいもむし

最後に、SVAカンボジア事務所のスタッフの中には幼少期を難民キャンプで過ごしたスタッフがいます。
以前、その中の一人が私に話してくれた言葉です。

「難民キャンプでSVAの絵本に出会った。辛いキャンプ生活のなかで、

 絵本はまるであめ玉のようだった。あめ玉は甘くて幸せな気分になれるでしょう?」

復興・発展を遂げてきている現在のカンボジアでは、難民キャンプ時代と状況は違えど、子どもたちは絵本を欲していますマドレーヌちゃん2
カンボジア政府も教育の質の向上にむけて図書の重要性を認識し、図書館活動を推奨していますえほん
SVAカンボジア事業は今まで培ってきた経験をもとに、気持ち新たに歩んでまいります!!

これからもどうぞ応援よろしくお願いいたします。