2020.05.06
海外での活動

震災5年目を迎えたネパール

ネパール

IMG_20200111_203149_R

ナマステ。ネパール事務所長の三宅隆史です。4月25日にネパールは9,000名が犠牲になった震災の5周年を迎えました。

復興庁によると、家屋を失った世帯の63%にあたる49万世帯の住宅再建が終了し、25%にあたる19万世帯が工事中です。つまり88%の世帯が住宅再建のめどがついたことになります。地震によって土砂崩れの恐れがあったり、土地を失ったりしたため、再居住地域で住宅再建を終えた1万3,000世帯もこの数に含まれています。

倒壊した7,753校の校舎の再建については、74%にあたる5,598校が再建が完了、20%にあたる1,492校が工事中です。つまり94%の学校は再建のめどがつきました。この中にはシャンティが2017年から再建を支援した9校も含まれています。

被害を受けた920の文化財のうち402が再建されました。写真は36メートルの仏塔が被害を受けた、世界遺産に登録されているボーダナート寺院です。2016年11月に再建されました。このほか震災により倒壊した1,197の病院、保健施設のうち669が再建されました。

インフラ復興は進展しつつありました。しかしながらコロナウィルスの蔓延により、3月24日から全土でのロックダウンが続いていることから、住宅や校舎等の再建工事が止まっているため、完了が遅れることが懸念されています。