2022.01.30
緊急人道支援

【令和3年8月豪雨】 水害と向き合うこと

事業終了
国内災害
水害

令和3年8月豪雨で被害に遭われた方々に、心からお見舞い申し上げます。

シャンティ国際ボランティア会では、佐賀県武雄市周辺の被災地を中心に、関連団体・機関と協力し支援を実施しています。

 

■蔵書支援

昨年、令和3年8月豪雨で被災した児童支援事業所と幼稚園に蔵書支援を行いました。令和元年の水害に引き続き2回にわたる浸水被害に遭った場所です。2m近く浸水し、活動に必要となるほとんどの備品を処分しました。自由時間では園庭で遊ぶ子どもも多い中、一人でゆっくり過ごす時間を必要としている子どももいます。

今回、蔵書、書架をはじめとする備品を支援させていただきました。2か所で計1005冊の絵本、専門書、紙芝居などをお届けすることができました。

1981年にタイ国内のカンボジア難民キャンプで活動を開始して以来、アジアの子どもたちへの本を通じた支援を続けてきたシャンティです。東日本大震災では2016年まで移動図書館活動として国内でも本を通じた支援活動を行ってきました。

学校に行く、本を読む。日本に生まれ、この恵まれた環境が当たり前ではないことにようやく気づかされました。

     

■休日のお手伝い

お休みの日にレンコンの収穫のお手伝いをさせていただきました。レンコン畑には大水で流れてきたパレットやポット、サッカーボールなど…回収後、泥水の中を歩き収穫スポットにたどり着く頃にはへとへとでした。いつも1人で作業をされているとのことで本当に頭が下がります。

お昼ご飯に頂いたレンコン料理はホクホクとして絶品でした。料理を作ってくれた奥さんが「起こったことは最低だけど出会えたことは最高だね」と笑顔で言ってくれました。

今ここでしかできない貴重な体験ができました。

                                    

11月末でシャンティ職員の現地派遣は終了しました。8月23日から11月30日までの100日間の活動では一社)おもやいやよりみちステーションをはじめとする現地団体、外部支援団体、地元住民、学生、寺院関係者など数えきれないほどのご協力の上、活動することができました。並びに、多くのご支援者様のおかげで今回の緊急救援が実現しました。この場をお借りして深く感謝申し上げます。

12月からは現地団体が引き続き活動を行っております。まだまだ、水害にあった家の工事で避難生活を余儀なくされている方も多くおり、今後とも支援の必要性を感じています。シャンティとして派遣は終了し場所は変わりますが、今後ともお手伝いをさせていただきます。

そして、被災地が一日でも早く復興し平穏な毎日が訪れることを心より祈っております。

 

■「災害時のための市民協働 東京憲章」

シャンティも参画している「東京都災害ボランティアセンターアクションプラン推進会議」が策定した「災害時のための市民協働 東京憲章」をご紹介いたします。

この憲章は、災害が起きた後の「いのち」と「くらし」を守る支援活動のために、平時から、様々な団体が連携・協働した取り組みを実施するためのものでシャンティを含め現在68団体が賛同しております。この憲章に基づき、平時から東京都域でのネットワークづくりを進めております。ぜひご一読いただければと思います。

憲章に基づき、平時から東京都域でのネットワークづくりを進めております。ぜひご一読いただければと思います。

地球市民事業課 中井

 

なお本事業は、「日本財団」「生活協同組合パルシステム東京」と「ジャパン・プラットフォーム」からの助成金と皆様からのご支援を受けて実施しました。

 

本件に関するお問い合わせ先
公益社団法人シャンティ国際ボランティア会 担当:広報・リレーションズ課 鈴木
〒160-0015 東京都新宿区大京町31 慈母会館2・3階
TEL:03-6457-4586 FAX:03-5360-1220