カンボジア国境紛争避難民への緊急支援活動 ご報告
昨年12月、カンボジア・タイ国境地帯で発生した軍事衝突により、両国国境付近で多数の影響を受けた人々が発生しました。
カンボジア事務所では紛争により影響を受け避難された方々への緊急支援活動を実施し、2月に本緊急支援事業を完了した旨ご報告します。
事業背景
2025年7月の軍事衝突に続き、2025年12月7日にカンボジア北部のタイとの国境地帯で軍事衝突が再び発生し、その後カンボジア西部や内陸へと拡大しました。
同国内務省の発表によると、この軍事衝突を受け最大約64万人の避難民が発生し、さらに、国境の村の家屋、病院、学校、市場などが損壊する被害がありました。
その後、12月27日に両国間で停戦が合意され、徐々に避難民の帰還が進みました。
事業内容
シャンティカンボジア事務所では、12月15日より避難所での聞き取り調査及び緊急支援物資配布を行いました。
配布したのは食料キット、石鹸や生理用品などの衛生用品、就寝用マットなどの生活必需品セットで、約10,000人に裨益しました。
1月、前月末に停戦合意はなされたものの、タイによる実効支配や家屋損害等のために避難を続けている人々が残る地域において、カンボジア国内の企業さまとも連携し、約2,000人に対し物資配布を続けました。
また緊急下の教育支援として、避難所での移動図書館活動、図書や文具などの教材支援も実施しました。
移動図書館活動では職員による読み聞かせ、好きな本を読む自由読書、工作などのアクティビティの時間を設けました。1回あたり、子どもを中心におよそ100名程度、合計1,248名が参加しました。
避難所で移動図書館活動に参加された方の声
「私の名前はクン(仮名)です。ここに避難する住民と子どもたちを代表して、皆様に御礼申し上げます。
軍事衝突により砲弾が村に撃ち込まれ、とても怖い思いをしました。そのため、村民は(7月に続いて)二度目の避難を余儀なくされ、この避難所に逃れてきました。
シャンティ国際ボランティア会が、この避難所で移動図書館活動をしてくださったことに深く感謝申し上げます。
読み聞かせ、読書、ゲーム、塗り絵、折り紙、工作活動は極めて重要です。手が届く場所に本があることで、子どもたちは読書や遊びに没頭でき、軍の侵攻によるトラウマや心の傷を忘れることができます。
読み聞かせや自由読書を通じて知識を深めながら、家に帰れない寂しさを和らげることができるのです。ここで過ごす間に、遊んだり、友だちを作ったり、助け合いの心を学びながら一緒に学ぶ機会を得られることは、本当に重要です。」
本事業に関する記事はこちら
●プレスリリース「カンボジア・タイ国境地帯における軍事衝突に伴う 緊急初動調査の実施について」
●【開催報告】カンボジア・タイ国境紛争「カンボジア避難民支援活動報告」
●カンボジア避難民キャンプでのインタビューその1 誰も助けてくれない
●カンボジア避難民キャンプでのインタビューその2 爆弾が来ないか心配
日本でシャンティ国際ボランティア会を支える多くの皆さまからご寄付をいただき誠にありがとうございました。
カンボジア事務所:脇坂
※12月15日から1月11日はジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成を受けて実施しました。








