カンボジア避難民キャンプでのインタビューその1 誰も助けてくれない
シャンティは、カンボジア・タイ国境地帯で発生した軍事衝突により、両国国境付近で多数の影響を受けた人々が発生している状況を受け、支援活動を実施しています。
カンボジアでは、お米、就寝用マット、蚊帳、ビニールシート、石鹸、洗剤、女性用衛生用品などの支援物資の配布及び支援ニーズ調査を実施中です。
様々な調査を行いましたが、ここでは「家族単位の聞き取り調査」で聞いたお話をご紹介します。

インタビューの様子。左はカンボジア職員、右は日本人職員。
私たちは、避難所1か所につき10世帯の家族にインタビュー(聞き取り調査)を行いました。
冒頭でご協力への御礼やインタビューの目的をお伝えした後、最初の質問は「今一番困っていることは何ですか」とお伺いしています。
そこで、「自分のことを助けてくれる人が誰もいない」と、答えた女性が二人いました。
一人は、「年老いた親と二人で来た。一緒に逃げてきた近所の人達は別の場所に移ってしまったが、私は移動手段がなくどこにも行けない。病気の親の世話を自分一人でしなければならない、誰も私を助けてくれない。」と泣き出しました。
別の一人は、「夫と死別して子どもが7人いる、自分一人で小さな子どもを避難所で世話するのがすごく大変。自分のことを助けてくれる人は誰もいない。本当はもう一人子どもがいるけれど障がいがあるので避難所に連れてこられなかった。」と言いました。

インタビューの様子。 泣き出し言葉に詰まる避難者の方。
シャンティが物資配布及び調査を実施した避難所は、郡行政を中心とした委員会によって運営されています。政府や他機関/団体からも水や食料等の支援があり、物資は決して十分ではありませんが、多くの人にとって生命維持ぎりぎりというわけではありませんでした。
一方で、私が本インタビューに訪れた日は両国軍の衝突から10日ほど経った頃だったので、10日間ほど避難所での暮らしを余儀なくされた人々は、疲労や不安が溜まっていることも容易に想像できました。

避難所の様子。ビニールシートやテントで人の目や雨、暑さから身を守っています。

避難所の様子。コンクリートのシートの上か、ござのようなマットをひいて寝る方が多い。
必要な人々に支援を届けることができたと感じる一方、他に必要とされていることが山ほどある状況が浮かび上がってきます。
また、二人目の女性がいる避難所では、水は一家族につき1日12本が配られているということでしたが、この女性のように子どもが多いと一日12本では足りません。
今回のシャンティの支援物資も、家族構成員が多い人に、多く支援物資をお渡しできたわけではありませんでした。迅速に物資配布をするためには一家族につき○○個など、ある程度の一律性が必要となるため、もどかしい気持ちも抱えています。
シャンティは今回の様々な調査からニーズを拾い、次にしなければならないこと、できることの準備をしています。
引き続き、タイ・カンボジア避難民支援へのご支援をお願いしていますので、下記ページより皆さまからのご寄付をよろしくお願いいたします。
以下の方法で緊急募金を受け付けています。ご協力をよろしくお願い致します。
■クレジットカード
こちらのお申込みフォームからご寄付いただけます。
*フォーム内のご寄付の使いみちで「海外緊急支援」を選択してください。
■郵便振込
郵便振替:00150-9-61724
加入者名:公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
*通信欄に「2025年タイ避難民支援」あるいは「2025年カンボジア避難民支援」とご記載ください。
カンボジア事務所:脇坂
本事業に関するプレスリリースの記事はこちら
「カンボジア・タイ国境地帯における軍事衝突に伴う 緊急初動調査の実施について」
※本事業はジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成を受けて実施しています。



