【アフガニスタン】ナンガハル県及びクナール県における緊急救援事業完了のお知らせ(アフガンCOVID-19 No.7)
こんにちは。海外緊急救援を担当している芦田です。
今回は、アフガニスタンで実施した「ナンガハル県及びクナール県における国内避難民・帰還民への保護・教育・水衛生支援事業」完了のご報告をさせていただきたいと思います。
2019年6月17日より開始した、ナンガハル県及びクナール県における国内避難民・帰還民への保護・教育・水衛生支援事業を2020年7月16日に完了しました。本事業は、「女性のエンパワーメント(WEC)」、「コミュニティベースの教室による就学サポート(CBC)」、「給水用井戸開設・水衛生啓発(WASH)」と3つの分野で支援を行いました。アフガニスタンにおいても新型コロナウイルスの感染が拡大していたため、当事業は十分に感染予防に配慮した上で実施しました。
・事業実施の成果
アフガニスタンではジェンダーに基づく暴力や社会的不平等によって多くの女性が教育などの基本的サービスを受けることができていないことが大きな課題となっています。そこで、本事業の女性を対象にした支援では、国内避難民・帰還民の女性がセンターを通じて女性同士が集える場所を設置することによって、ジェンダーに基づく暴力、衛生、子どもの保護などの基礎知識を提供し、日々直面する生活上の課題に役立ててもらいました。
女性センターの活動の一環として実施した縫製教室の様子
コミュニティ―ベースの教室では、同じく国内避難民・帰還民である不就学児童を対象に、アフガニスタンの政府機関と連携し教育の機会を提供、終了後の児童の就学サポートを実施することができました。また、コミュニティ及び周辺の学校の校長、教員らとの定期会合を開催し、教育の重要性や地域内での教育の機会の確保をどのように行うべきかなど、子どもたちが今後も継続して教育を受けることができるよう話し合いの機会を設けました。活動地では本事業終了後もコミュニティが主体となって子どもたちへ学習の機会を提供しています。
CBC完了の様子
アフガニスタンでは、多くの人々が劣悪な衛生環境で生活しており、清潔な水にアクセスすることができないことから様々な健康リスクにさらされています。本事業の水衛生の分野では、国内避難民・帰還民が集住する地域の水不足解消と衛生状態や、給水施設の設置と衛生啓発を行い、水衛生環境を改善することができました。写真のように井戸を建設し、各家庭までパイプを敷設することで、安全で清潔な水にコミュニティの人々がアクセスできるような仕組みを整えました。
給水用に開設された井戸
・コミュニティベースの教室(CBC)に通う11歳の男の子の声
教室に通ってから読み書きができるようになり、新しいことをたくさん学んでいます。以前はお金がなくて買えなかったバッグや本、文房具が支給され、施設も充実していて勉強に集中できます。
弊会では募金を受け付けています。
♦募金受付中♦〈手数料無料〉
郵便振替:00150-9-61724
加入名者:公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
*払込取扱票の通信欄に「アフガン緊急」と明記して下さい
*備考欄に「免」と明記して下さい(窓口で手続きした場合、払込手数料が免除されます)
■本件に関するお問い合わせ先
公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会 担当:地球市民事業課 栗本・芦田
〒160-0015東京都新宿区大京町31慈母会館3F
TEL:03-6457-4586 FAX:03-5360-1220 E-mail:eru@sva-old.skr.jp
当事業はジャパン・プラットフォーム(JPF)からの助成を受けて、アフガニスタン人道支援危機対応支援プログラムの一環として実施されました。
海外緊急救援担当 芦田