【特集】子ども文化祭のこれまでと今
1996年に始まったアジア子ども文化祭
アジア子ども文化祭は、困難な状況にあっても伝統舞踊や音楽活動に夢と希望をかけて頑張っている子どもたちに、互いの文化を尊重し、平和なアジアの社会づくりに貢献してほしいという願いを込めて開催してきた文化交流イベントです。
1996年からスタートし、シャンティの各国事務所が主催してきました。
2009年以降は、その理念を受け継ぎ「難民子ども文化祭」としてタイ国境のミャンマー(ビルマ)難民キャンプで開催されるようになりました。
2018年難民子ども文化祭の内容
2018年の難民子ども文化祭は昼の部と夜の部に分かれて行われました。
昼の部では、難民キャンプ内の図書館青年ボランティア(TYV)によって読み聞かせが行われました。TYVの多くは高校生で学校の合間をぬって図書館に集まり何度も練習を繰り返します。当日は息の合った人形劇や大型絵本の読み聞かせを子どもたちに披露します。
夜の部では、ダンスの披露が行われました。ミャンマー(ビルマ)難民キャンプには、10を超える民族が暮らしています。しかし、日々の生活の中で互いの文化に触れる機会は限られています。子どもたちは、文化祭に向けて大人から伝統舞踊や歌を教わり、練習する過程で、自分たちのアイデンティティを認識します。ステージで披露する他民族の文化や伝統に触れることで、お互いの文化を尊重することを学びます。私たちシャンティは、異なる文化を知り、受け入れていくことで未来の平和が作れると考えています。
また、この文化祭は難民キャンプで暮らす大人たちにとっても自分自身の文化的アイデンティティを見つめ直す場となっています。
6月19日 世界難民の日 オンラインイベント
シャンティでは、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプの支援を開始して今年で20年になり、
現在は7ケ所の難民キャンプで、コミュニティ図書館活動を通じた教育文化支援事業を行なっています。
イベントの第1部では、2008年以降タイ国境の難民キャンプを撮影し続けてきたフォトジャーナリストの川畑嘉文氏をファシリテーターとしてお迎えし、川畑氏の写真を通して難民キャンプでの活動を振り返るとともに、難民キャンプで暮らす人、活動するスタッフの声を通して、難民キャンプにおけるコミュニティ図書館の役割と可能性について考えたいと思います。
第2部ではクーデター以降の国境の様子、人びとの声、そしてシャンティの緊急支援事業についてご報告させていただきます。
イベントは参加申し込みが必要です。
以下のページから、詳細をご確認ください。
皆様のご参加お待ちしております。