年に1度の大仕事!難民キャンプの図書館点検
ハラゲー!(カレン語で「こんにちは」)ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所副所長のウェンです。
難民キャンプのコミュニティ図書館では、年に1度、図書館スタッフと青年ボランティアで協力して、本や図書館に置いている文房具などの備品、図書館の建物の状態を点検しています。2021年末にも点検作業を実施することができましたので、その様子をご紹介します。
まず、図書館スタッフが図書館に配架している本を一冊一冊点検し、登録内容と照らし合わせ、本の状態や紛失がないかを確認します。紛失した本や古い本は、登録から削除し、シャンティに報告します。また、本が破損している場合は、透明なテープで補修し、利用者が読みやすい状態にし、長く読んでもらえるようにします。図書館には多くの本があるため、この点検作業をすべて終えるのに2~3週間ほどもかかる大仕事です。
(本を棚から出して、一冊一冊状態を確認します)
(登録内容を更新し、壊れた本を補修します)
(子どもたちや青年ボランティアも点検を手伝ってくれました)
(点検が終わってきれいに整えられた本棚)
本の点検とは別に、本棚や図書館の建物の状態も点検します。図書館スタッフが図書館委員会と協力して、壊れたり傷んだりした部分を修理します。大きな破損は、資機材の準備などに時間がかかるため、3~4月頃に修理をする予定です。
(図書館の屋根を修理しているところ)
また、図書館に置いている文房具や教材などの備品の点検を行い、シャンティに報告します。足りないものはこれから補充し、利用者やスタッフが使えるようにします。
このように年に一度、図書館の本や備品、施設を点検することは、図書館を把握、管理し、質を維持するためにとても重要な作業です。2022年も図書館スタッフや青年ボランティア、図書館委員、シャンティのスタッフなど、図書館活動に関わるすべての人でコミュニティ図書館の質を保ち、たくさんの方々に快適に使っていただけるよう努めていきます。
ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所 ウェン