カンボジア:幼児教育事業の訪日研修を行いました
チョムリアップスオ。皆さまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
幼児教育事業では、先日、カンボジアの幼児教育関係者のための訪日研修を実施しました。今回は、教育省幼児教育局、バッタンバン州教育局、バッタンバン州内の中央幼稚園の先生、合計9人が参加をしました。研修は、幼児教育事業を専門家としてサポートして下さっている、社会福祉法人天竜厚生会が受け入れくださいました。
カンボジアで遊びや環境を通した遊びを推進する中では、子どもの理解が大切です。ですので、今回の訪日研修でも子どもの姿を読み取ってもらうためのプログラムを準備しました。また、今年は、カンボジアで事業を行う中で、幼稚園の現場での課題として頻繁に上げられる地域や保護者との連携や、子どもの主体性といった内容も時間を取って学んでもらいました。
そして何より参加者たちが楽しみにしていたのが、認定こども園での実習です。今年はようやく、直接触れ合う時間を取ることが出来ました。
「チョムリアップスオ。カンボジアのせんせい、なんてなまえ?」
「はい、カレーです~」
「なにかいるかな~?」
子どもたちが遊びに夢中になる姿、諦めないで頑張る姿、何か困ったことがあったらお友達同士で話し合って解決しようとする姿など、様々なシーンをじっくり観察することが出来て、子どもの色々な姿が読み取れたようです。
普段は少し?強面の参加者たちも、子どもたちと笑顔いっぱいに触れ合いながら、子どもたちが遊びや日々の様々な体験を通して、育っていっているのが体感できたのではないかと思います。
また、実習をさせていただいたこども園では、普段からカンボジアについて子どもたちが関心を持つような取り組みをしているため、子どもたちもカンボジアも参加者に興味津々。「カンボジアにいるどうぶつは?」、「カンボジアのこはなにしてあそんでいるの?」などいろいろな質問をしてくれました。
ゆかいな牧場(♪いちろうさんの牧場で イーアイ イーアイ オー)はクメール語版もあります。みんなで一緒に歌いました。
この機会を活かして日本の幼児教育について様々な見分を得たいという参加者の積極的な姿勢には、研修の度に驚かされます。
水に浮くもの、重さ、転がる原理などなど理科の要素のある遊びを体験してみたりもしました。
研修中には一日の終わりに、「カンボジアに帰ったら〇〇をしてみよう」などと参加者同士で話しているのも聞こえました。カンボジアでの還元を期待しています。
カンボジア事務所 石塚