スラムのコミュニティ図書館事業
みなさんこんにちは!
今回は、しばらく更新できていなかったスラムのコミュニティ図書館事業の現状についてお伝えします。
3月の15、16日に、シャンティが支援しているアピワットミンチェイスラム・アンロンカガンスラムの図書館運営活動推進のためのスタディーツアーを開催しました。
今回のスタディーツアーは、両スラムのコミュニティリーダー、図書館員、識字教師など計11名が参加し、同じくシャンティが支援しているCLC(コンポントム州ニーペック集合村)へ赴き、実際の図書館・識字教室活動の内容や運営方法を学び、今後に活かしてもらう事を目的とし企画したものです。
現地に出発する前に、弊会プノンペン事務所にて今回のスタディーツアーの目的や、CLCに関しての説明を行います。
その後、コンポントム州ニーペック集合村にあるCLCを訪ね、現地図書館員、識字教師、弊会シェムリアップ事務所フィールドマネージャーから、実際の活動や運営方法に関する講義が行われました。
コミュニティ図書館のロールモデルを実際に目の当たりにし、引っ切り無しに驚きや感嘆の声が上がっていました。
実際の現場をみて、経験者の話を聴くことで、より明確にイメージが湧いたという声が多かったです。
図書館運営や識字教室の運営に関する質問も活発に飛び交い、参加者全員が回答を一言一句逃すまいと熱心にノートに書き留めていたのがとても印象的でした。
今回のスタディーツアーの開催は、参加者の皆さんにとってとても有意義なものとなりましたが、同時に「この経験を活かし自分達の活動に取り入れて発展させていく」ということがゴールなので、ここで終わりにせず、彼らの図書館、ひいてはコミュニティが良くなるよう、彼らの自主性を尊重しつつしっかりとフォローアップをしていきたいと思います。
その他にも、図書館運営に関するワークショップの開催や、図書館の維持管理費を生み出すための住民主体の屋台カフェのスタートなど、スラムの支援事業は色々な動きをみせています。
また、予定より遅れていたアンロンカガンスラムの図書館のオープンも間近に迫っています!
また次の機会にご紹介したいと思いますのでお楽しみに!
カンボジア事務所インターン
上村 亮太